【提唱】熊本日日新聞社【特別協力】熊本県、熊本市、環境省九州地方環境事務所、国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所 【企画・制作】熊本日日新聞社 業務推進局
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 雄大な阿蘇のカルデラに源を発する白川。中流域にあたる大津町や菊陽町に広がる川の水を利用した田畑は、豊かな実りをもたらすだけでなく、熊本の豊富な地下水の主要なかん養地となっています。一方で、これまで度々大雨で氾濫し、流域に大きな被害をもたらしたことから、“暴れ川”とも呼ばれてきました。自然の恵みと厳しさの両面を見せる白川のことを、もっと知ってみませんか。



川をきれいにするだけでなく、“知る”きっかけに

第13回しらかわの日・流域一斉清掃
8月7日(日)8時30分〜11時
メイン会場・大甲橋上流左岸一帯

 8月7日(日)、白川流域リバーネットワークが主催する「第13回しらかわの日」が開催され、白川流域の一斉清掃が行われました。「しらかわの日」は、同ネットワークが2004年から行っているもので、「くまもとエコモーションキャンペーン」を提唱する熊本日日新聞社も共催しています。
 当日は、中央区の大甲橋際・白川左岸をメイン会場に、上流は阿蘇市一の宮町手野から下流は西区小島までの計10会場で一斉に清掃を行い、事前に行われた3会場と合わせて、約1700人が参加しました。
 「第1回の参加者が約700人でした。十数年を経て、毎年2千人近い人が参加するまでに。流域に暮らす皆さんの川に対する意識や関心が少しずつ高まっているのを感じます」と同ネットワークの代表世話人を務める金子好雄さん。
 親子連れや賛同する企業・団体の関係者ら550人が参加したメイン会場では、午前8時40分から約40分間、川沿いの遊歩道や河川敷などの清掃を実施。短い時間でしたが、用意されたゴミ袋は次々といっぱいになっていきました。その後は、体験を通して川を知り、親しんでもらうための利き水大会やEボート体験、実験器具を使った水質調査などが行われ、集まった子どもたちが夢中で取り組んでいました。

川沿いの遊歩道では、たばこの吸い殻や菓子袋などが目立ちました


わずか1時間弱の清掃活動で、こんなにたくさんのゴミが!?


川に“親しむ”ことで関心も高まる

 広大な阿蘇のカルデラ内のほぼ全体が、白川の流域にあたるため、ひとたび阿蘇地域で大量の雨が降ると、その水が一気に白川の中・下流域に流れ込みます。そのため、1953年の、いわゆる6・26大水害や2012年7月の九州北部豪雨の際のような大規模な洪水被害を引き起こすこともあります。
 「確かに、川には災害の危険性もありますが、農地のかんがいや生活用水として人々の生活に深く関わっているほか、川辺は人々が集う憩いの場としても活用できます」(金子さん)。
 また、阿蘇の火山灰(ヨナ)が流れ込んでいるため、一見濁って見える白川ですが、「生活排水などは直接流入しないようになっているので、水質的には九州でも指折り。河川の水質を示す指数の一つ、化学的酸素要求量(COD)の数値も良好です」と同ネットワークのスタッフ・松下一行さん。
 「しらかわの日」などの清掃活動をはじめ、流域住民や関係団体の地道な努力によって環境が保たれている白川。金子さんは、「今後は、清掃などを行うだけでなく、流域の住民同士が連携や親交を深める機会を設けるなど、白川に関心を持ってもらうことが大事」と、利水・治水に加えて「親水」の重要性を強調します。
 熊本市中心部を流れる下流域でもカヌーなどの川遊びを楽しめたり、川沿いにカフェスペースが設けられていたりと、「生活に密着し、楽しむ空間」ができれば、白川がもっと身近に感じられるかもしれませんね。

メイン会場では利き水大会やEボートの乗船体験などのイベントも



 白川の上流域(カルデラ内)は比較的流れが穏やかですが、中流域になると標高差のため急流になります。それが下流域から有明海に注ぐ河口部になると、また緩やかな平地になっており、短時間に流量が増えると川の水がスムーズに海に流れ出にくい構造です。これまで度々、大きな洪水を引き起こしてきたのもそのためといえます。




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白川流域リバーネットワーク
代表世話人 金子好雄さん
流域の連携と交流を図りながら川と人の関わりを深めたい
 白川流域リバーネットワークは、白川の水環境保全や長年育まれてきた川と人との絆を取り戻すことを目的として、流域で河川愛護活動に取り組む住民団体を中心に、2003年に結成されました。現在17団体で構成され、情報交換や人的交流を図っています。年1回開催される「しらかわの日」の主催をはじめ、白川地域防災センター(白川わくわくランド)の運営にも関わっています。
 川はときに洪水などで人間に牙をむきますが、普段は私たちに恵みを与えてくれたり、憩いの場としても活用されてきた歴史があります。ただ、最近はその関わりが希薄になっているのも事実。単に川の水質や環境を守る活動だけでなく、私たち「民」の力を利用して、川と人がより近く、より深い関わりを持てるような取り組みも行っていきたいと考えています。


白川わくわくランド



次回は9月28日(水)の熊本日日新聞朝刊に掲載予定
燃料の節約でCO排出量と出費を減らす取り組み“エコドライブ”を紹介します。





 わが家では雨水を溜められるように、雨どいの下に大きなバケツを置き、溜まった雨水を家庭菜園の水やりなどに利用しています。また、生ごみも菜園に穴を掘って、そこに埋めています。(苓北町/マッさん)

 母は、わざわざ雨の日を選んで自宅の外壁や門柱の掃除をします。カッパを着込み手には亀の子たわし。こすった汚れは、すぐに雨が洗い流してくれるので時間も短縮でき、水道代の節約にもなって一石二鳥です!(熊本市/3児のママ)


教えてください!
あなたの周りのエコな人やグループ
 読者投稿コ−ナー「くまもとエコ人」では、皆さんの身近にいるエコな人やグループと、その活動を募集しています。誰でも簡単にできることから、思わず「おお!」と驚くような取り組みまで、どんなものでも結構です。

例えば、こんな人はいませんか?
  • 私の友人は、家にある家財道具や服などをほとんど整理して、シンプルな部屋で生活しています。
  • 以前お隣に住んでいた家族は、田舎に移住し、自分たちで田畑を耕す自給自足の生活を送っています。
  • 妹のご主人は、とてもエコな人で、ゴミの分別も妹より細かく正確な上、使い古したタオルやTシャツなどを四角く切って、台所やトイレの掃除に使っています。

紙面に採用させていただいた方には2000円分の
QUO(クオ)カードを進呈します!


応募は、「氏名(ペンネーム)、住所、電話番号」を明記の上、はがき・封書、FAX、メールで、熊本日日新聞社業務推進局「くまもとエコ人」係まで。

 ●はがき封書
 〒860‐8506(宛先住所は不要)
 熊本日日新聞社業務推進局
 「くまもとエコ人」係
 ●FAX
 096‐372‐8711
 ●メール
 eco@kumanichi.co.jp


※件名に「くまもとエコ人」とお書きください。
※投稿内容は、当キャンペーンのFacebookでも紹介する場合があります。
※ご応募の際にいただいた個人情報は、投稿内容の確認や取材のための連絡、
採用謝礼の発送のみに使用させていただきます。



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