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  2014年9月24日掲載

 私たちの移動手段として欠かせない自動車。現在は、燃料の大半がガソリンですが、石油埋蔵量の減少や環境意識の高まりから、ハイブリッドや電気を動力とする車両も増えています。そんな中、超小型の電気自動車を観光地の移動手段として活用しようとする動きや、まだ普及途上にある電動バイクの開発・製造・販売を手掛ける県内企業も出てきています。

   
▲EVの貸し出しは駅レンタカー阿蘇営業所(JR阿蘇駅構内)●0967‐34‐1120まで問い合わせを。貸し出し期間は11月30日まで

 今年7月から阿蘇市と芦北町、8月から天草市で始まった超小型電気自動車(EV)の貸し出し事業。県とホンダが行っている社会実験の一環で、同社の「MC―β(ベータ)」という2人乗りのEVが使われています。
 社会実験の実施地域の1つ、阿蘇市観光まちづくり課では、「阿蘇地域では、九州新幹線開業に伴い関西・中国地方からの観光客が増加しています。一方で、熊本駅や阿蘇駅からの2次交通が課題でした。阿蘇駅からエリア内の観光スポットまでの移動手段の1つとしてEVが活用できれば」と期待を寄せています。
 「MC―β」は2人乗りで、1回の充電で80キロほどの航続距離。阿蘇駅から阿蘇山上まで十分に往復できます。1時間千円という手軽な料金も後押しになり、7月=82人、8月=126人と利用者数も順調に増加しています。
 実際に試乗してみると、窓がない解放感と電気自動車ならではの走行時の静かさは、観光地の足にピッタリ! さらに、車体がコンパクトで小回りが利くので、狭い道でも安心(ただし、雨の日はカッパ着用が必須です…)。
 交通の便の良くない山間部や過疎地域では、観光の“足”としてだけでなく地域住民の貴重な移動手段としても、今後EVの活用に注目が集まりそうです。


▲▼前後に2人が並んで乗る「MC―β」。斬新なデザインで周囲の注目を集めること間違いなし !




 電気自動車が徐々に普及を見せている一方、電動バイクは認知度・普及度ともにいま一つ…。
 そうした状況を打破し、電動バイクをより身近な乗り物として提供しようと挑戦しているのが、(株)グロースンドリーム(熊本市)の中村隆則さん。「会社を立ち上げたのは3年ほど前。燃料コストはガソリン車に比べて1/6〜1/8で、買い物や通勤・通学に利便性の高い乗り物です」
 家庭用コンセントで充電可能で、すでに市販もされており、なんと人気アーティストGACKTプロデュースの車種も!さらに、これまで課題だった価格や重量を克服したバイクの開発に成功し、今秋発売されます。実は、熊日の一部の販売センターでも同社の電動バイクを試験的に導入し、耐久性やガソリン車とのコスト比較を行っています。
 今月19日からは、東急ハンズ熊本店でバイクの展示・販売も行われているほか、東光石油での販売や一部店舗での無料試乗も実施予定とのこと。
 二酸化炭素(CO)を排出しないクリーンな電気自動車&バイクが走る姿が日常の光景になる日も、そう遠いことではないかもしれません。

 
▲(株)グロースンドリームの中村社長と同社商品「ROBOSAKU」(右)、「EVカスタム」(左、秋発売予定)

  
▲目的や用途に応じてパーツをカスタムできるのも魅力の一つ
 





 最近はエコ生活を実践するために、燃費性能の高い自動車を購入したり、車をできるだけ使わずにバス・電車などの公共交通機関を利用する人も増えています。
 しかし究極のエコは、エネルギーを必要とする乗り物ばかりに頼らずに済むよう、自分の“燃費”をアップさせること! 日常生活の中で手軽にできる運動や動きが健康につながるだけでなく、エコにも貢献できちゃうかも !?







「〜しながら」や「〜の代わり」に体を動かすことでも、運動と同じような効果が得られますよ。

日本赤十字社熊本県鋼管理センター
日本赤運動指導士 裏前幸美 





 
 
 「エコや環境が大事なのは分かるけど、わが家のことで精一杯」。そんな“平均的なママ”のちょっぴり脱力系コラムです。
筆者/よんぼ
熊本市在住。結婚6年目で4歳の長女、3歳の長男の2児を育てながら仕事も頑張るアラフォー・ママ。
 気づけば虫の音が聞こえ、涼しい風も吹いています。秋ですね。今回は、これからの季節に食べたくなる「おでん」をテーマにお届けします。わが家は、おでんのダシにとことんこだわります。といっても材料や作り方ではなく、「最後の一滴まで使い切る」ことです。

 おでんを作るときは、前日から大きな鍋でたくさん作ります。その際、最後の煮込みは新聞紙とバスタオルでくるんで保温調理! 弱火で1時間ほど煮込んでもガス代は5円程度ですが、そこはしっかりと節約。火の心配もせずに済み、寝ている間に勝手に煮込まれて楽ですね〜。一晩経って、味がしみたおでんは、夫も子どももモリモリ食べてくれます。

 しかし、ほんとにエコなのはここからです。おでんのダシは翌日のうどんの汁に変身! そう、わが家では、おでんの翌日の献立は「うどん」と決まっているのです(笑)。さらに、残った具材は小さくカットし、水の代わりにおでんのダシでご飯を炊けば「炊き込みご飯」の出来上がり。味付け不要で、お米さえあればOK! 程よくダシの効いた味は、手抜きメニューなんて言わせません。これぞ“おでんの三段活用”。残り物を捨てないことでゴミも削減できて、下水も汚さない。しかも、翌日のメニューに悩む心配もなし! 皆さんも究極のエコ料理「おでん」に舌鼓を打って、秋の夜長を楽しみませんか?




 英国のBBCが5年の歳月をかけて撮影したネイチャードキュメンタリー。温暖化の影響を受けながらもたくましく生きるホッキョクグマや、桜が一斉に開花する様子など、地球を彩る生命たちのドラマが美しい映像で映し出されていきます。半面、地球に対して私たちがいかにあるべきかを問われているようでもあります。



 「どうやって直すのか分からないものを壊し続けるのは、もうやめてください」。世界中が感動した6分間のスピーチ。1992年の環境サミットで少女が大人たちを前に発した言葉は、シンプルでありながら、「伝えたい ! 」という気持ちに満ちていて圧倒されます。子どもと一緒に、声に出して読んでほしい一冊 !
次回は10月29日(水)に掲載予定です。


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