【提  唱】熊本日日新聞社 【特別協力】熊本県、熊本市、環境省九州地方環境事務所、国土交通省熊本河川国道事務所
くまもとエコモーションキャンペーン エコモーションを楽しむ!得する! 2013 since 2004  
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地球温暖化に影響を及ぼす温室効果ガス。その一つであるCO(二酸化炭素)を削減することは、日本のみならず世界各国が取り組む地球環境保護の大きなテーマです。そこで、「エコモーションキャンペーン」第5回目のテーマは「CO削減」。家庭や個人でも取り組めるCO2削減術を紹介します。COを出さないエコキャラの「ヒットくん」と一緒に、地球にやさしく暮らすコツを学びましょう。

人吉・球磨地方の郷土玩具「きじ馬」をモチーフにした、人吉温泉観光協会のマスコットキャラクター。あす28日(木)、レジ袋削減イベント(人吉市のスーパーイスミ城本店で)に登場します。    熊本で「地球温暖化対策」をテーマにした事業に取り組む特定非営利活動法人。出張講義や研修・イベントの開催・補助・出展などの推進活動を行います。






CO(二酸化炭素)は、石油や石炭といった化石燃料の燃焼などによって排出されます。温室効果ガスの一つであり、世界規模で増加の傾向にあります。このまま増え続けると「地球温暖化」につながることは皆さん、ご存じでしょう。
 しかし、地球温暖化がもたらす生活への影響を、具体的に理解している人は少ないかもしれません。海面上昇による被害をはじめ気候変動による異常気象が予想され、環境への適応ができなくなる危険性をはらんでいます。生態系への影響も出るでしょうし、農業や漁業など食料生産にも問題が生じます。PM2・5の増加、ウイルス感染率の上昇による健康被害も懸念されます。
 地球温暖化によって不自由を余儀なくされる時代が来るかもしれない――。だとすれば、今から準備をする必要があります。CO削減には、一人一人の意識を向けることが大切なのです。







 くまもと温暖化対策センターが昨年度行った「うちエコ診断」によると、県内の家庭におけるCO排出量のうち、51%が車から出ていることが分かりました。これは全国平均値の2倍以上で、県民の生活が車に大きく頼っていることを表しています。次いで暖房機器、給湯機器が共に13%を占めます。こうした機器をすべて「使わない」ことは生活する上で不可能。しかし、「使い方を工夫する」だけでも、COを減らすことは可能です。
 熊本市では、森林整備でCO削減を行う「カーボン・オフセットプロジェクト」などに取り組んでいます。また、家庭でのCO削減術や温暖化防止に向けた取り組みを学べる「COダイエットクラブ」も開設しています。これらに参加して意識を高めるのも、削減術の第一歩といえるでしょう。
 


 外気温6℃のとき、暖房設定温度を21℃から20℃に下げた場合(1日9時間使用)、石油ファンヒーターで25.4s、ガスファンヒーターで18.6sの削減効果があります。冬場のエアコン設定温度も20℃を目安にしましょう。こたつの設定温度は「強」から「中」に下げ、上掛けと敷布団を合わせて使いましょう。



 1人あたりの年間レジ袋使用枚数を300枚とした場合、焼却することで排出されるCOは146.2sにもなります。マイバッグを持参し、レジ袋を断ることは地球にやさしい行動です。家事では、「洗濯物を洗濯機容量の『8割』まで入れてまとめ洗いする」「野菜の下ごしらえにはガスではなく電子レンジを使用する」なども効果があるので、心がけてみましょう。



 急発進、急加速をせずにふんわりアクセルを踏む「eスタート」(最初の5秒間で時速20km程度に加速)を実践するだけでCOは大きく削減できます(左のコラムの「エコドライブの基本」を実践するとさらに効果が上がります)。中距離の移動には電動アシスト自転車を使うのもよいですね。公共交通機関や自転車を利用すればさらに効果的で



 水温20℃の水65リットルを使い1日2回の洗い物をする場合、給湯器の設定温度を40℃から38℃に下げれば20sの削減ができます。給湯器にはCO2冷媒ヒートポンプ給湯器、潜熱回収型給湯器など高効率タイプもあります。また、家電製品では、「白熱球をLED電球に交換する」「冷蔵庫の設定温度を『強』から『中』に下げて物を詰め込み過ぎない」なども削減につながります。

◆数値は、(財)省エネルギーセンターの試算数値を引用しています。




 日本のCO総排出量のうち18.9%を運輸部門が占めており、その半分は自家用乗用車によるものです。つまり、日本のCO排出量の1割近くを、私たちが運転する自動車から出しているわけです。
 そこで、国や自治体では「エコドライブ」への取り組みを推進しています。エコドライブとは、燃料消費を抑えることで、CO排出量を減らす運転のこと。日本自動車連盟(JAF)では、エコドライブ講習会を各地で開催し、ドライバーへの意識付けに取り組んでいます。講習会では「燃費改善率10%以上」を目標としていますが、中には50%以上も改善する人がいます。
 例えば、排気量1000t・燃費15.6km/●の車でエコドライブを実践し、17.9km/●まで燃費が向上した場合、年間のガソリン代は9515円(※)も節約することができます。
 やさしい発進、無駄なアイドリングを止めるなどで燃費向上を心がければ、COが減らせる上にガソリン代が節約できて、家計にもうれしいですね。

※JAFによる試算、ガソリン価格、運転条件などにより異なります

 
 そのほか「カーエアコンの使用を適切に」「タイヤの空気圧チェックを習慣づける」「不要な荷物は車から下ろす」などを心がけましょう。エコドライブ支援WEBサイト「ReCoo」http://www.recoo.jp/)では、燃費計算やエコドライブのヒントが学べます。






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