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くまもとエコモーションキャンペーン エコモーションを楽しむ!得する! 2013 since 2004  
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 冷蔵庫の中で食材をダメにしてしまっていることはありませんか? まだ食べられるのに捨てられている食べ物、いわゆる食品ロスは年間で500〜800万トンにも上ります。そこで、「エコモーションキャンペーン」第3回目のテーマは「食品ロス削減」。家庭でできる食品ロス削減の工夫やアイデアを紹介します。おいしいものが大好きな「錦太郎」と一緒に、楽しく得するノウハウを学びましょう。

球磨郡錦町のマスコットキャラクター。「剣豪とフルーツの里」をPRするために活躍中。10月20日(日)「じゅぐりっと博覧会」(人吉市)、27日(日)「錦町音楽祭」に登場します。    栄養指導、栄養教育、公衆栄養が専門分野。食育に関する講義で「食品ロス削減」の研究も行っています。







 日本では年間1700万トンの食品廃棄物が排出されています。そのうち、本来は食べられるのに廃棄されている「食品ロス」が500〜800万トン(※)もあるといわれています。日本の食料自給率は約39%で、先進国の中で最低水準。食料の約6割を海外に依存しているにもかかわらず、まだ食べられる食品を年間500万トン以上捨てているわけです。飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量は、平成23年度で年間約390万トンですから、それを大きく上回る量なのです。
 食品ロスのうち、約半分は一般家庭から出ていることをご存じですか? 私たちが食べ物を簡単に捨ててしまっている裏側で、飢餓に苦しむ人たちがいることを忘れてはいけません。「もったいない」の意識を高めて、家庭から食品ロスをなくしていきましょう。
※平成22年度推計、農林水産省データ







家庭から出される食品ロスの内訳を見ると、野菜の皮などを分厚く切りすぎる「過剰除去」、作り過ぎてしまって出た「食べ残し」、期限が切れた食品などの「直接廃棄」が多くを占めます。手つかずのまま捨てられるものは、なんと2割にも上るのです。
 家庭で「もったいない」意識を持って食品ロスをなくすために、見直すポイントは次の4つ。【1】冷蔵庫を整理する【2】料理を工夫する【3】無駄な買い物をしない【4】消費期限・賞味期限をきちんと理解する。無駄をなくせば、家計も得をします。いずれも今日からできることばかりなので、すぐにでも実践したいですね。


 収納のルールを決めましょう。賞味期限が近い物は、使い忘れがないように目線の位置に。賞味期限が長い物は一番上の棚に入れ、トレーやかごにまとめて保管すると便利です。調味料やドレッシングなどはなるべくまとめて収納すると常に残量が把握できて、無駄な買い足しが減ります。



 買った物は使い切る・食べ切ることが大切です。食材も使い回しをして、いろんな料理に活用しましょう。残った料理は別の料理にアレンジする工夫も大事。ネットで「残り物 アレンジ」などで検索すると、たくさんのアイデアレシピが探せますよ。



 安いからとまとめ買いをし、結局余らせて捨ててしまったら意味がありません。「本当に必要?」と自分に問いかけてみてください。買い物に行く前に在庫を確認し、必要な物を食べ切れる量だけ買うように心がけましょう。



 「消費期限」は品質の劣化が早い食品の「安心して食べられる期限」。一方、「賞味期限」は長期間保存ができる食品の「おいしく食べられる期限」のことで、それを過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。きちんと理解すれば、簡単に捨ててしまうこともなくなります。


 
企業も食品ロス削減に取り組んでいます。小売業者や食品メーカーは小売店への納品期限を賞味期限の3分の1(※)から2分の1に延長する取り組みを実験的に行っています。また小売店も食品ロス削減対策セールなどを行っています。
 県民百貨店でことし8月30日〜9月1日、「食品ギフト半額&もったいないセール」が開催されました。在庫過剰、ラベル破損、パッケージ変更、賞味期限まで1カ月以上あるのに店頭から撤去された商品などを集めたセールは大好評。特にラーメンやレトルトカレー、フリーズドライ製品などが人気で、「すぐに使うから賞味期限が短くてもいい」という声が聞かれました。次回は来年1月に開催予定です。
※3分の1ルール…食品の製造日から賞味期限までの期間を3分割し、小売店に納入する期限を製造日から3分の1の時点までとする、食品流通業界の商慣習。次の3分の1は販売期限、残りの3分の1を消費者が食べる期間として設定されている。鮮度の良い物を消費者に届けるのが目的だが、納入・販売期限を過ぎた商品の多くは廃棄され、ルールが厳しいとの指摘もある。






 ドレッシングやソース、香辛調味料などは冷蔵庫の中に残りがちで、気が付いたら賞味期限が過ぎていて捨ててしまったという経験はありませんか? 食品ロスを出さないために大切なことは、なるべく小さいサイズを購入して使い切ることです。また、賞味期限が近付いていたら、料理の下味付けやアレンジメニューに使ったりして消費していきましょう。きっちり使い切ることは、食費の節約につながります。

 
ドレッシングの活用アイデア
オリジナルドレッシング
 ベースになるドレッシング(ポン酢やフレンチがおすすめ)に、すりゴマ、おろしタマネギ、ユズ、みそ、マヨネーズなどお好みの具材や調味料をプラスして味をアレンジしましょう。そうすれば何本も買いそろえる必要はありません。 
炊き込みピラフ
 米1合に大さじ2の割合でイタリアンドレッシングを加え、お好みの具材を入れて炊き上げれば、簡単においしいピラフができます。


香辛調味料の保存アイデア

チューブ入りのわさび、からしなどは冷凍庫で保存しても凍ることはなく、香りや色が変わりにくくて便利です。 
  







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