【提 唱】熊本日日新聞社 【特別協力】熊本県、熊本市、環境省九州地方環境事務所、国土交通省熊本河川国道事務所
今夏も電力不足が懸念される中、九州電力管内では9月30日まで(8月13日〜15日を除く)平日9時〜20時の節電期間・時間帯が設けられています。そこで、「エコモーションキャンペーン2013」第1回目のテーマは、節電を中心とした家庭でできる「夏の省エネ」。昔ながらの知恵を活用した涼しい過ごし方や、電気代の節約アイデアなどを紹介します。先人の知恵を見直したい「うとん行長しゃん」と一緒に、楽しく得する省エネ術を学びましょう。
宇土市・小西行長公マスコットキャラクター。8月3日(土)「宇土大太鼓フェスティバル」、10日(土)「植木町はってん祭」に登場します。
地球温暖化防止をはじめ、環境を大切にして暮らす「くまもとらしいエコライフ」なども推進中。
◆ 夏に省エネは必要なの?
東日本大震災以降、県内でも節電をはじめとする省エネ行動が進んできています。九州電力管内では、電力の安定供給に最低限必要な予備率(予想外の需要増加に対する供給予備力)3%以上を確保できる見通しですが、これは他電力からの融通や定着節電(企業や家庭で無理なく行う節電)を織り込んだもの。火力発電所などでトラブルが発生した場合は電力需給がひっ迫する可能性があります。ですから、今夏も引き続き生活や健康に支障のない範囲で、「無理のない節電」に取り組むことが大切です。
家庭における夏の電力消費量は、エアコン、冷蔵庫、テレビ、照明器具が上位を占めています。これらの使い方を工夫することで節電につなげ、家計にも得をすることを考えてみましょう。
◆ 昔ながらの知恵を使うと涼しくなる?
電気がなかった時代の人たちは、夏を涼しく過ごす知恵を持っていました。そんな先人たちの工夫を私たちの生活にも取り入れれば、もっと効率よく部屋を涼しくしたり、節電効果を上げたりすることができるはずです。すだれ、よしず、うちわなどは、涼を取る昔の夏の定番アイテム。現代でも上手に活用すれば、エアコンの使用を控えめにできる効果があります。
夏の電力消費量が多い冷蔵庫は、扉の開閉時間を短くし、保冷カーテンを付けましょう。夜にテレビや照明を消して、ライトダウンする日を作ってはどうでしょうか。星空を眺めたり、庭先で花火をしたり、キャンドルをともして会話をしたり。家族団らんの時間になっていいものですよ。
水が蒸発する時に地面から熱を奪う「気化熱」という仕組みによって、周囲の気温を2℃程度(※)下げると言われます。夕方に行うのが効果的。雨水や風呂の残り水などを上手に利用しましょう。
すだれは窓の外につるし、よしずは軒下やベランダの吐き出し窓に立てかけて使います。窓からの日差しを和らげ、カーテンよりも風を通すため部屋が涼しくなります。
お気に入りのうちわを長く使うのも、エコ意識を高める一つの手段ですね。山鹿市鹿本町の伝統工芸品「来民うちわ」は全国的に有名。あおぐとほのかな香りが漂う八代特産の「い草うちわ」なども涼しさを演出します。
くまモン
デザインの
うちわ
子どもたちをたらいやビニールプールで行水させたらきっと大喜び。バスタブに少量のぬるま湯をためるなら、大人も楽しめて涼しくなれます。
菊陽グリーン(ゴーヤ)
カーテン推進協議会員宅
ゴーヤーやアサガオなどのつる植物で作ったグリーンカーテンは、昨今のブームでずいぶん定着してきました。直射日光を遮り、葉から出る水蒸気で家を涼しく保ち、室温を1〜2℃(※)下げる効果があります。最近はパッションフルーツも人気です。
※温度を下げる効果は条件により異なります
35〜40坪の家に住む4人家族を想定し、照明器具の使用電力と料金を試算してみました。白熱電球、蛍光灯合わせて15本を1日6時間使用した場合、年間消費電力は2,172kWで電気料金は43,440円でした。電球をすべてLEDに交換して同じ条件で使用した場合、年間消費電力は876kW、電気料金は17,520円と、交換前の60%削減で約26,000円もの節約になります。電球や照明器具の交換費用はかかりますが、市販価格も以前に比べ安くなってきました。寿命は白熱電球の10倍以上と言われていますので、数年単位で考えれば節約効果はかなり大きいでしょう。一度にではなく徐々に交換したいという場合は、消費電力が多い「非インバーター式蛍光灯」やリビングなど長時間使用する場所から交換するといいでしょう。
◆ あなたのエコアイディア募集します
皆さんが日常生活の中で工夫し取り組んでいる「エコアイデア」を教えてください。テーマは「節水」「食品ロス削減」「ゴミ減量」「リサイクル」「CO
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削減」。いただいたアイデアの一部は、「くまもとエコモーションキャンペーン」の紙面やホームページに掲載します。採用者にはQUOカード2000円分を進呈。
[応募方法]あなたのエコアイデア(100字程度)と住所・氏名(ペンネーム可)・年齢・性別・職業・電話番号を明記し、はがき・封書、ファクス、メールでお送りください。ホームページからも応募を受け付けています。「節水」の応募は8月16日(金)必着。その他のテーマのアイデアやご意見もどしどしお寄せください。
■はがき・封書
〒860‐8506(宛先住所は不要) 熊本日日新聞社広告局「エコアイデア」係
■ファクス
096‐372‐8711
■メール
eco@kumanichi.co.jp (件名に「エコアイデア」とお書きください)
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