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くまもとエコモーションキャンペーン 2010身近なエコからはじめよう! くらしの中でできるECOは何?
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最終更新 2013/02/27


   


 2012年度「くまもとエコモーションキャンペーン」は、「見てみよう、やってみよう、エコなこと」をテーマに計7回の紙面特集を掲載。県内の環境関連イベントやボランティア活動にスポットを当てながら、気軽にエコ活動に参加するきっかけを探りました。今回は総括特集。一連の取り組みを振り返るとともに、河川清掃イベントや環境図書の贈呈などのエコモーション関連企画も紹介します。





くまもとエコモーションキャンペーン 総合コーディネーター
篠原亮太さん
熊本県立大学環境共生学部教授
一般社会に根付いた
ボランティア活動

  本年度は、私たちが身近に取り組めるエコ活動の一例として、県内の環境ボランティア活動をピックアップして紹介しました。しかし、これらはほんの一部。今、幅広い分野で大小さまざまなグループが組織化され、しっかり地域に根付いています。以前は行政主導の行事として行われがちでしたが、ボランティア活動は一般化し、一部の人たちの行いではなくなりました。これは市民の環境意識が高まったからに他なりません。
 ただし、問題点もあります。環境教育を受けた現代の子どもたちは普通にボランティア活動に参加しますが、高校・大学受験を境にやめてしまうケースが多いこと。また、女性は熱心だけれど、男性は敬遠しがちという傾向もみられます。続けよう、やってみようという意識を促すには、やはり面白みが不可欠。これからは活動自体に楽しさを取り入れる、参加すればポイントがもらえたり就職に有利になったりするといった、娯楽や〝ご褒美〟の要素を加える必要があると思います。




2012/7/25掲載


 熊本地域(熊本市と周辺10市町村)の地下水を守ろうと、県内には水源の森づくりに励む企業やボランティア団体が多数存在します。特集では7月に大津町の水源かん養林で行われた下草刈り作業を紹介。参加者は「苗木よ、元気に育て!」と、汗だくで作業していました。



2012/8/29掲載


 一般家庭に最も身近な水環境である河川は汚いの? 8月、清掃や自然観察を通じて川に親しむイベント「しらかわの日」を取材しました。水質テストに参加した子どもたちは、白川の水が水道水と大差ないほどきれいだという結果に驚いていました。



2012/9/26掲載


 二酸化炭素(CO2)吸収や生態系維持など、環境保全で森林が担う役割の大切さを伝えようと頑張っているのが森林ガイドボランティアです。9月、熊本市北区の立田山で定期的に実施されている森林ガイドツアーに同行。参加者は次々と現れる動植物を観察し、“都会のオアシス”を満喫しました。



2012/10/30掲載


 太陽光や風力など自然の力を利用する再生可能エネルギーの普及が期待されています。10月に長洲町であった環境イベント「エコ祭り」で、国内最大級のメガソーラー・リクシル有明ソーラーパワーを見学。参加者は太陽光発電に高い関心を寄せていました。


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2012/11/28掲載


 生ごみを家庭で手軽に堆肥化できる段ボールコンポスト(容器)。ごみ減量対策の一環として、県内でも普及活動が進んでいます。11月、熊本市東区の同市リサイクル情報プラザであった体験教室を取材。参加者は容器作りに挑戦し、堆肥の活用法なども学びました。



2012/12/19掲載


 この冬の電力需給対策として、九州管内では数値目標を伴わない節電が求められました。11月末に熊本市中央区の中央公民館で開かれた「暮らしに役立つ!冬の省エネ講座」には環境問題に関心の高い市民が参加。講師の失敗談を交えた解説で、創意あふれる身近な省エネ術を学びました。



2013/01/30掲載

 廃棄物を資源化して再利用するリサイクル。水俣市にある県環境センターで1月、使用済みのガラス瓶を再利用して万華鏡などを作る教室が開かれ、多くの親子が参加しました。子どもたちは楽しい工作を通じてリサイクルの意義や重要性を学びました。







 昨年4月29日に緑川、8月5日(一部の会場は7月実施)に白川流域で開かれ、延べ約2万2000人が河川敷の清掃活動などを通じて、古里の川に親しみました。
 各イベントは県内河川の環境保全や地域づくりなどに取り組む「緑川の日実行委員会」と「白川流域リバーネットワーク」が毎年開催。熊日もエコモーションキャンペーンの一環として協力しています。
 白川流域には、昨年7月の豪雨被害の爪痕があちこちに点在。熊本市中央区本山のメーン会場でも、漂着した自転車や流木などが多数回収されました。


(写真左)川岸のごみを集める参加者=緑川と御船川の合流点 (同右)メーン会場となった熊本市中央区本山の白川河川敷で漂着した流木などを拾う住民



 くまもとエコモーションキャンペーン事務局は2月18日、県内公・私立80の全高校(分校含む)に環境関連図書を寄贈。全校を代表して森塚利德・県公立高等学校長会会長(第一高校長)が目録を受け取り、「生徒たちが環境問題への関心や見識をさらに深めてくれることを期待します」とお礼を述べました。
 「エコ図書」贈呈はキャンペーンが始まった2004年度から毎年実施。今回贈ったのは「富士山を汚すのは誰か―清掃登山と環境問題」(角川書店)、「いちばん大事なこと―養老教授の環境論」(集英社)、「倹約と幸福 エネルギー・環境問題解決への道」(小学館)、「ベーシック環境問題入門」(日本経済新聞社)、「ほたるの伝言」(教育出版)の5冊。


熊本市中央区の第一高で行われた
「エコ図書」の贈呈式(左が森塚会長)






▲環境掲示板(熊日朝刊)の掲載例
 主に県内で実施される環境関連のイベント情報を、熊日朝刊(月1回、原則最終水曜日)とウェブに掲載。本年度もセミナーや体験講座などの開催情報を数多く発信しました。「イベントに参加してみたい!」という人はぜひチェックを。またイベント情報の登録を随時、受け付けています。掲載無料。申し込み方法など詳しくは「環境掲示板」→「イベント情報」クリック




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