午前9時半、33人の参加者が3班に分かれて散策を開始。この日のテーマは「早秋の野草散策」。動植物の写真入り資料を手に、実物と照合しながら観察していきました。
インストラクターが指差す先にはさまざまな動植物が次々と出現。スダジイ、クヌギ、コナラなどのドングリや、コムラサキ、ウリクサ、ツユクサなどの草木、クモに似たザトウムシ、トカゲの仲間・カナヘビなどの生き物にも出合いました。写真と同じものが見つかるたびにあちこちで歓声が上がり、インストラクターの楽しい解説が始まります。「枝付きで落ちたドングリの枝がスパッと切れているのは、チョッキリと呼ばれるゾウムシの仕業なんですよ」
確認できた植物だけでも20種類以上。五感をフルに使ってアウトドアを満喫した、爽快な2時間半でした。
ガイドは毎月、2コースが交互に行われ、リピーターが多いのが特徴です。インストラクター会ではこの他、県内各地で森林自然観察・体験教室を開き、参加者を増やしています。参加した男性は「来るたびに自然や緑を大切にしようという意識が強まります」と話していました。 |