◆ 総合コーディネーターより ◆
くまもとエコモーションキャンペーン
総合コーディネーター
篠原 亮太さん(熊本県立大学環境共生学部教授) |
まだまだ低いエコ意識
行動促す“外圧”必要 |
普段から強くエコを意識する人はそう多くないと思います。わたしたちは確かにごみを分別して決まった日に出すようになりましたし、空き缶、空き瓶、ペットボトルもそれぞれ区分して回収ボックスに入れるようになりました。でも、これらは条例など「しなければならない仕組み」が出てきたから必要性に気付き、身に付いた振る舞いではないでしょうか。
エコに対するわたしたちの意識はまだまだ低く、行動も心もとないかもしれません。だから、個人個人の取り組みを市町村単位、県単位と大きくしていくには、ある程度の“外圧”も必要。それは法律や条例以外に、マスコミの主張、世論と形はさまざまでしょう。
わたしはことしの「エコモーション」で取り上げる「身近なエコのすすめ」が、読者の皆さんへの“外圧”となってほしいとも思っています。個人の行動がどんな結果につながるか。そういう行動の意味まで解説し、皆さんに理解してもらえたら、モチベーションも高まるでしょう。
さて、ことしは毎月の連載コラムでわたしの雑感をしたためます。お楽しみに。 |
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◇しのはら・りょうた 1973年、北九州市環境衛生研究所入職。99年から現職。「くまもとエコモーションキャンペーン」総合コーディネーター。福岡県出身。 |
※次回特集から、篠原教授による連載コラム「ECO(=エコ)ラム」を掲載します。環境問題の最前線や世界的なトピックス、市民への問題提起など幅広いテーマを取り上げていただく予定です。 |
◆ エコモーション Pick Up ◆
熊本市民の節水意識は?
熊本市の「節水強化月間」(7〜9月)を前に行われた、「節水」についての調査結果を見てみましょう(※)。
「節水に取り組みたいですか?」という質問には、回答者748人のうち、9割以上の人が「取り組みたい」と答えていて(図1)、大多数が前向きであることが分かります。一方で、「昨年の強化月間中、節水に取り組みましたか?」との問いには、約3割が「あまり(まったく)取り組めなかった」と答えています(図2)。「方法が分からない」「面倒くさい」など、実践するまでには至っていない人も多いようです。 |
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*このコーナーでは、環境にまつわる数字や珍しい取り組みを行っている団体など“ちょっと気になる”ニュースをお伝えしていきます。 |