間仕切りで効率よく暖房
扇風機活用し熱気を循環
「大きな部屋を一気に暖めようとすると余計な電力を消費。部屋を区切って、人がいる所を中心に暖めるのが、効果的な省エネ手法です」と澤さん。「リビングと階段がつながっているような場合、扉がない場合などは、のれんやロールカーテンなどで部屋を仕切ると暖気が逃げにくい」とアドバイスします。さらに「窓際に足の長い厚手のカーテンを隙間なく閉め、窓からの冷気をブロックすることも重要」とも。また林さんは「扇風機などを活用し空気を循環させると、部屋の暖かさが均一になりやすい」といいます。フィルターの掃除を小まめにすることでも暖房効率が向上し、節電につながるようです。
足元暖め、寒さ和らげる
電気カーペットやこたつなどで足元を暖めると、室内の温度がそう高くなくても、寒さを和らげることが可能です。カーペットの場合、床にじかに敷くと熱が床に逃げて暖房効率が低下。そこで、「カーペットの下に断熱効果のあるシートなどを敷くと、設定温度を上げることなく暖房効果が高まります」と澤さん。また「人が1カ所に集まり、その部分だけを暖めるようにすると節電になります」。一方、電気こたつは、こたつ布団だけでなく、こたつ布団に上掛けと敷き布団を併用すると、低い温度設定でも暖房効果を得ることができ、省電力につながります。
|
着衣工夫し冷気の浸入防ぐ
人は自分の体温が奪われたときに「寒い」と感じるもの。首元や手首、足首などからの冷気の浸入を防ぐことで、体感温度をアップすることができます。林さんは「マフラーやストールのほか、女性の場合はタイツやレギンス、男性は、ズボン下など体にぴったりとしたものを着ることで、冷気の浸入を抑えられます」と推奨。腹巻きをしたり、薄手で保温性の高い下着を着用したりするのも効果的といいます。
食べ物で体の中から温かく
体の中から温まるような食材を取ることも、環境に優しく、効果的な寒さ対策といえるかもしれません。「中でもショウガやニンニクには、血行を良くし体を温める成分が含まれています。紅茶などにすり下ろしたショウガを入れたり、普段のメニューに少量加えたりしてみては…」と澤さん。「旬のものである根菜類(ニンジンやゴボウ、イモなど)をシチューやスープ、鍋料理などに入れて食べると、効率よく摂取でき、体の芯から温まりますよ」
|