株式会社ヤマックス

「しなやかな強さ」と「景観の調和」

─国土強靭化に伴う防災・減災製品の供給に注力されています。

茂森 数十年に一度と言われる自然災害が頻発し、地球規模で人と環境の問題がクローズアップされている今こそ、グローバルな視点から災害や自然への対応を考えなければならないと思っています。そこで昨年、国が進める国土強靭化基本計画を実現するために、コンクリート二次製品の総合メーカーとしてご提案できるさまざまな製品をまとめたカタログを作成いたしました。人と経済社会への被害が致命的なものになる前に、迅速に回復する「強くてしなやかな国土」を平時から構築する必要があるからです。その中でも今年は、いまだ大きな爪痕が残る球磨川流域の治水事業にしっかり取り組み、安心して暮らせる故郷への復旧をいち早く実現することに注力したいと思います。そして数年後にはこの治水事業をさらに前に進め、「自然に倣った景観と機能性」へ近づけることで、故郷の風景をできる限り残していきたいと考えています。他にも道路・橋梁などの老朽化対策や防災・減災製品の開発製造などを通し、災害から日本を「守り」、災害を「防ぐ」一翼を担っていきます。

─実現には高い技術力が求められます。

茂森 これまで時代のニーズを先取りし、できる限り環境に負担をかけず、地震や天災に強く、従来よりも大幅に工期を短縮できる自社製品の開発に挑んできました。産学連携で創出した新技術も多く、特に阪神大震災後に早稲田大と開発した「柔軟に揺れを逃す地震に強いライフラインのジョイント」は、手前みそながら他社に先んじた性能を誇り、全国各地で広く導入されています。現状に満足することなく、さらに製品をブラッシュアップすることで業界全体をけん引していきたいですね。

代表取締役社長 茂森 拓氏

─今後の展望をお聞かせください。

茂森 東日本大震災、熊本地震の被災地では工事の進捗に合わせて必要とされるコンクリート二次製品を安定供給し、強く美しい街の整備に貢献してきました。今後は東北の復興工事が終盤を迎えますので、次の一手として岩手にある工場を改装。当年より梁や柱を製造・供給し、建築という新たな領域に挑戦します。近年ネット通販の拡大を受けて大規模配送センターが日本各地で求められており、コンクリート技能工の不足と併せ建築用コンクリート製品の需要が伸長することを期待しています。これからも日本を災害から「守り」「防ぐ」土木と、建築の両輪で企業価値を高め続けていきたいと思います。

国道57号北側復旧ルートに採用された同社製品

概要

所在地 〒862-0950 熊本市中央区水前寺3丁目9-5
【電話】096(381)6411
事業内容 土木・建築用コンクリート製品の製造・販売・戸建て住宅の販売
設立 昭和38年10月10日
資本金 17億5,204万円
役員 代表取締役会長/茂森 潔
代表取締役社長/茂森 拓
取締役副社長/森 將彦
専務取締役/甲斐広志
常務取締役/名村朝克、久野俊文、西田親良
取締役/長岡純生、津留 清
監査役/坂井 裕、松山隆文、中島邦介
従業員数 492人
支店等 3支店、8工場、8営業所
関係会社 (株)東北ヤマックス(宮城)ほか
ホームページ https://www.yamax.co.jp/

熊本日日新聞社

Copyright(c)2021 Kumamoto Nichinichi Shimbun. All rights reserved.

無断転載は禁じます。
「プレジデント倶楽部2021」に掲載の記事、写真等の著作権は
熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
一部の文字は本来の表記と異なる場合があります。
ブラウザによっては情報の一部が欠如、
あるいは正しく表示されない場合もあります。