株式会社前田産業

従来の解体業のイメージ変えたい

─解体事業への新型コロナの影響はいかがですか。

木村 影響が出てくるのはこれからだと見ています。現場では3密を避け、小まめな手洗い、うがいの喚起や、消毒液を欠かさないように注意し、粉じん対策も兼ねてマスクをして作業を行っています。感染者が多い東京などでは事務所で仕事をしている人が減っているので、当社の営業のやり方も変えなければならないでしょうね。各現場を巡回して安全管理をチェックしていた「安全パトロール」も事務所から遠隔操作できるWebカメラを解体現場に設置して実施しています。カメラには高倍率ズーム機能が付いていて撮影角度も変えられるので、監督者が事務所にいながら現場の状況を把握することができます。それを使えば本当に現場に行かなくてもすむのか、実証実験を行っているところです。非接触でも業務をやっていけるようなら、先進的な事例を参考にして業務改革を推進します。

─大都市圏での仕事を拡大されていますね。

木村 熊本地震の後、県外の解体工事を受注できる体制を目指して、東京や大阪をはじめ、大都市圏での展開を強化してきました。関西圏では2025年に「大阪・関西万博」の開催が決定したことから、解体事業が活発化しています。名古屋での仕事も増えており、福岡でも一定の需要が期待できます。当社としては、元請けとしての体制固めを目指し、人材の募集・育成を強化しています。

代表取締役社長 木村 洋一郎氏

─人材募集や処遇、育成をどう進めていますか。

木村 ここ数年は給与水準を大幅に上げ、完全週休2日を定着させて福利厚生面の充実にも気を配り、優秀な人材の確保を図っています。大都市圏で働く社員には手当を支給し、社員本人の希望を十分に考慮しながら、大都市と熊本の現場をそれぞれ一定期間ずつ経験する配置転換を行っています。そうすることで、熊本に生活の基盤を置きながら比較的高い報酬が得られ、同時に大都市圏の現場で効率的な作業方法を習得することができます。また、現場で仕事をするには、ライセンスとしての資格が必要な時代なので月2回程度、日曜の午前中に資格試験のための講座を社内に設け、参加者には手当を支払って勉強してもらっています。社宅についても、家族が快適に住めるマンションのような建物を建設する予定です。社員を大切にしない会社は成長できないのではないでしょうか。コロナ禍を機会に、従来の解体業に対する世間のイメージを変える取り組みを行っていきます。

熊本市南区野田の本社社屋

概要

所在地 〒861-4114 熊本市南区野田3丁目13-1
【電話】096(358)6600
事業内容 総合解体業・産業廃棄物処理業
設立 昭和49年12月24日(創業 昭和37年4月1日)
資本金 2,900万円
役員 6人
従業員数 216人
支店・営業所 福岡支店、東京支店、大阪支店、鹿児島支店、沖縄支店、
天草リサイクルセンター、人吉支店、宇城事業所
ホームページ http://www.maedasangyo.co.jp/

熊本日日新聞社

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