株式会社藤本物産

生産、加工、販売の一貫体制が強み

─コロナ禍の消費動向に変化がありましたか。

藤本 業界全体の動向を見ると昨年3月ごろから飲食店向けの売り上げが落ち込み、逆に量販店で伸びがありました。当社が取り扱う商品の95%が量販店向けなので、4月以降11月までは対前年比20%増となりました。特に少し高価で上等な野菜や果物が好調で、果物などコロナ以前はカットしたものに人気があったのが、丸ごとの方が売れるようになり、洋菓子店向けの売り上げも増えています。コロナの影響による〝巣ごもり需要〟でしょうか、料理食材一式をセット販売するミールキットなどの売れ行きも順調です。

─福岡での商品の売れ行きはいかがですか。

藤本 ドン・キホーテ福重店(福岡市西区)のテナント店は、コロナ前の月間売上高と比較して160%超となった一方で、多くの人が集まる超大型複合店舗内の店は苦戦しています。当社では消費者ニーズの変化に対応するため昨年11月、自社のネット通販ショップ「肥後ふる」を立ち上げました。農産物の大生産地である熊本の四季折々の農産品をネットで販売し全国に届けています。

代表取締役社長 藤本 泰弘氏

─生産から加工、販売までグループ企業による一貫体制で事業を展開されています。

藤本 川上から川下までの一貫体制がグループの強みです。ただ今後はコロナの影響により、生産現場で外国人労働者の雇用を確保できないようになる可能性もあり、流通においてはドライバー不足なども懸念されます。また、農産物の生産には天候や災害の影響がダイレクトに出るため、供給過多と収穫不足による価格不安定の状態が続いています。農業後継者を育てる必要もあります。農家を下支えするには、私たち卸売業者が安定的な価格で取り引きしなければと考えています。一昨年、合志市で始めた農業経営者のためのコーポラティブオフィスでは、新規営農者研修やドローン研修会などを行っていますが、ここを新しい農業の在り方を探る拠点として本格稼働させたいですね。

─合志市と八代市の青果物選果加工工場に新たな生産ラインを設けられました。

藤本 合志市ではナス、八代市ではトマトの選果工場に新たなラインを設け、選果能力が格段にアップしました。全国有数の農業産地にいる私たちとしては、今後も引き続き生産にも力を入れていきます。そして消費者のニーズに沿った新たな販路を開拓し、売り上げ200億円の目標を社員一丸となって達成したいと思います。

本社外観

概要

所在地 〒860-0058 熊本市西区田崎町414-12
【電話】096(354)1335
事業内容 青果物のトータルコーディネート
青果物市場からの仕入・販売および直営販売、生産地から直接仕入れ・テナント事業、輸入青果物の卸売り、バナナの着色加工事業、ドライフルーツ類の卸売事業、外食店向け小売納品
創業 昭和23年6月
資本金 3,600万円
役員 代表取締役会長/藤本健介
代表取締役社長/藤本泰弘
専務取締役/藤本尚之
常務取締役/藤本高史
従業員数 182人(パート含む、グループ全体435人)
支店・営業所 九州中央支店(鳥栖市)、福岡営業所、沖縄営業所、小売店舗15店
グループ会社 (株)フジモトホールディングス、(株)フレッシュダイレクト、(株)フレッシュ工房、(株)ケイエフ物流
関連会社 (株)ビタミンカラー
ホームページ http://fjmt.co.jp/

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