医療法人社団 愛育会 福田病院

地域に根差した社会医療法人目指す

─地域文化交流館「寿心亭」が完成しました。

福田 新病棟「令和館」に続き、昨年10月に「寿心亭」が完成し、熊本地震で全壊した料亭・新茶家の跡地を生かす「新茶家プロジェクト」が完了しました。寿心亭は260平方㍍の木造平屋で、約20畳の舞台と40畳の大広間、5.5畳の茶室を備えており、茶道や華道、日本舞踊の練習や発表など地域の文化を継承する場として利用いただけます。令和館については、5階から9階の病棟の個室は全てスイートルーム仕様。10階のレストランは熊本城を一望でき、妊産婦や家族に大変喜んでいただいています。本館の病棟もスイート仕様への改修工事を終え、これまで以上にくつろいでもらえる環境が整いました。お産は病気やけがでの入院とは違います。女性の人生の1ページとしてより輝いたものにしてほしい。ただ、コロナ禍の今、妊産婦や家族、地域との交わりを中心に考えた病院づくりを進めてきただけに、魅力が十分に発揮できないのは残念です。

─コロナ禍で不安を抱える妊産婦も多いのでは。

福田 臨床心理士や看護師、助産師などが相談業務に従事する母子サポートセンターや地域連携室があります。それらの部署がリモートでの態勢を整え、相談に対応しています。これまで地道に進めてきたことが、コロナ禍でも役に立ったと感じています。

─中高生の妊娠相談にも応じられています。

福田 近年、15歳未満の出産が増えています。子どもたちが妊娠した際に対応するシステムができていないわけです。そんな子たちのファーストコンタクト先である産婦人科の敷居を低くするために、相談や妊娠の有無を判別する検査といった初診にかかる費用は無料とし、匿名も可としています。その後、行政支援につなげるなど子どもを孤立させないよう母子サポートセンターを中心に活動しています。

理事長 福田 稠氏

─熊本大学病院に寄付講座を開かれました。

福田 より安全な無痛分娩のためのガイドラインをつくる研究、実践、教育の場にしようと、昨年4月から産科麻酔学の寄付講座を実施させていただいています。2009年開設の新生児学講座に続き、産科麻酔を専門とした講座は日本初となります。産科に特化した麻酔医を養成し、安全に無痛分娩ができる体制を整えたいと考えています。

─今年の抱負をお聞かせください。

福田 今年は、地域で特に必要な医療の提供を担う社会医療法人の認定を目指しています。公益性を重視し、これまで以上に地域の周産期医療に貢献していきたいですね。

福田病院外観

概要

所在地 〒860-0004 熊本市中央区新町2丁目2-6
【電話】096(322)2995
設立 明治40年5月
法人化 昭和59年12月
役員 理事長/福田 稠
病院長/河上祥一
従業員数 564人
関連施設 まつばせレディースクリニック
菊陽レディースクリニック
ソフィアレディースクリニック水道町
介護老人保健施設・孔子の里
介護老人福祉施設・泗水苑
ホームページ https://www.fukuda-hp.or.jp/

熊本日日新聞社

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