平田機工株式会社

新本社工場から世界に向け発信

─新本社工場が昨年、完成しましたね。

平田 東証1部上場時の約束でもありましたが、無事に完成したことで、身も心も熊本に戻ったと思っています。新本社工場は、本社機能と工場機能を一つにまとめました。設計も管理も経営も「現場と共にあれ」という弊社の理念に沿って、一体構造で建設されています。落成式は、新型コロナウイルスの感染防止対策を十分に取った上で最小限の人員で行いました。蒲島郁夫県知事、大西一史熊本市長、甲斐隆博熊本経済同友会代表幹事をはじめ、熊本を代表する方々にご出席いただきました。既に本格稼働しており、これまで分散していた半導体系の工場を集約して大幅に生産効率を上げることができています。さらに、新しい加工設備を導入して24時間無人稼働を可能としており、IoT(モノのインターネット)を活用することで、わが社の技術を世界にアピールできると思います。

─世界へ文化の発信も考えられているそうで。

平田 熊本や日本のことを世界中に発信したいと思い、1階ホールに能舞台、屋上に茶室と日本庭園を設けました。落成式では能舞台で能を舞っていただき、お客さまには大変好評でした。

代表取締役社長 平田 雄一郎氏

─昨今の世界情勢などによる業績への影響は。

平田 新型コロナの感染拡大によって渡航制限や海外関係会社の操業停止がありました。海外での据え付け工事の延期や営業活動の制限などで、受注環境については厳しい状況が続いています。一時はトップセールスに限らず一般的な営業活動もストップしていましたが、その分、わが社で開発したリモートシステムやVR(仮想現実)を組み合わせたCAD・VRシステムによって、新たな営業展開を図っています。半導体関連の需要は回復していますが、それより大きいのは電気自動車(EV)関連です。投資額が非常に大きく、引き合いも活発です。ただ、今期は守りを固めていることから、リスクの高い案件については受注を回避する戦略を取っています。また有機EL関連は、スマートフォンのこれからの売れ行きにかかっていると思います。

─アルゼンチン国立農牧技術院やインドネシア農業研究開発庁と進められている新分野の共同研究の進捗はいかがですか。

平田 この分野は非常に期待しており、本格的な投資が必要となります。研究開発本部で装置を設置するための工事も始まりました。Hirataの技術を発揮できる有望な分野だと考えています。

平田機工の本社。写真右側の建物が完成した新工場

概要

所在地 熊本市北区植木町一木111番地
【電話】096(272)0555
事業内容 各種生産システム、産業用ロボットおよび物流関連機器等の製造・販売
設立 昭和26年12月
資本金 26億3,396万円
従業員数 連結2,242人、単体1,407人
関係会社 タイヘイテクノス(株)、(株)トリニティ、ヒラタフィールドエンジニアリング(株)ほか、海外に9現地法人を設置

熊本日日新聞社

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