ナカヤマ精密株式会社

新工場建設し超微細加工技術を追求

─コロナ禍の業績への影響はいかがですか。

中山 当社は11月末に決算を行っていますが、昨年度は増収増益の結果でした。最初の四半期は業績があまり振るわなかったのですが、その後は電子業界から部品の受注が増加して増産体制に入りました。その一方で、自動車業界向けの仕事量は一時例年の3分の1以下に落ち込み、現在もまだ完全に回復していません。コロナの影響によって業績を伸ばした業界と落ち込んだ業界があるようです。当社は売り上げの多くを電子・自動車業界が占めているので、以前からリスク分散を狙い、高度な信頼性が要求される航空機や医療機器部品などの分野に進出を図っています。しかし、航空業界はコロナによる大きな打撃を受けたため回復に時間がかかるとみられ、医療機器分野については新規参入の高い壁に挑み続けている状況です。

─精密部品の分野では超微細な加工技術が要求されると聞きます。

中山 超精密部品で少し前まではマイクロ(1マイクロは1000分の1㍉)レベルの加工が要求されていたのですが、現在ではナノ(1ナノ㍍は100万分の1㍉)レベルとなってきました。中国や韓国、東南アジア諸国の企業も技術レベルを上げているので、当社としてはその一歩先を行きたいと考えています。ものづくりの世界では自動化や効率化の必要性から、最新鋭の設備や装置の導入が欠かせません。そこで今年は、菊陽町のテクニカルセンターに隣接する約1万2000平方㍍の敷地に第2テクニカルセンターの建設を計画しています。菊陽町の許可を得て土地を取得し、秋ごろに着工できればと思っています。ナノレベルの加工機械と、その品質をチェックするための測定機器を備え、新たな技術競争を勝ち抜きます。

代表取締役社長 中山 愼一氏

─日本でのものづくりに誇りを持てる会社を目指しておられますね。

中山 当社は〝メードインジャパン〟のものづくりにこだわってきました。お客さまに満足してもらうには、社員が自分の仕事に誇りを持ち、能力を発揮できる職場であることが重要です。住み慣れた土地で生活を楽しみ、安心して働けるようにすることも大切だと考えています。ヘリコプターや小型軽飛行機の操縦士免許を持つ私自身も、熊本の飛行機愛好者と小型軽飛行機の共同オーナークラブ「くまもとフライトクラブ」を立ち上げました。そのようにしてフライトを楽しめることも熊本の魅力だと、多くの人に知ってもらえるとうれしいですね。

菊陽町のテクノラボ(手前)とテクニカルセンター(奥)

概要

所在地 (本社)
〒532-0004 大阪市淀川区西宮原2-7-38 新大阪西浦ビル801号
【電話】06(4807)1500
(熊本工場)
〒861-2402 阿蘇郡西原村小森3606
【電話】096(279)3737
(テクニカルセンター)
〒869-1102 菊池郡菊陽町原水上大谷3802-26
【電話】096(340)5010
(横浜営業所)
〒222-0033 横浜市港北区新横浜3-6-5 新横浜第一生命ビル4F
【電話】045(548)6952
事業所 本社(大阪)、テクニカルセンター(菊陽)、横浜営業所
事業内容 耐磨耗精密工具類、半導体・自動車・宇宙関連部品、その他精密部品の設計・製造販売
設立 昭和44年6月25日
資本金 4,800万円
従業員数 210人
役員 代表取締役社長/中山愼一
取締役/藤嶋博文、前田浩二
ホームページ http://www.nakayama-pre.co.jp/

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