株式会社中九州クボタ

スマート農機で日本農業の未来開拓

─新型コロナや昨年の7月豪雨の影響は。

西山 新型コロナの影響で、春夏恒例の最新農業機械の実演・展示・販売会「全社合同大感謝祭」は中止しました。各営業所では検温を実施し、「3密」に配慮しながら拠点別に展示・販売の営業を続けました。球磨川の氾濫で芦北、人吉の営業所が被災しました。お客さまの農機も水に漬かる被害を受けましたので、ほかの営業所からも応援に行き、最優先で点検と修理を行いました。また全社を挙げて災害ボランティアにも参加。熊本の社員約170人が浸水した民家の泥出しや家財の運び出しのお手伝いをしました。

─日本農業の未来をどう見ていますか。

西山 農業の未来を切り開く手段としてスマート農業に期待が高まっています。クボタは「KSAS」(スマート・アグリシステム)を軸にスマート農機によって効率化や省力化を進めることで、活力ある農業の実現に向けて取り組んでいます。昨年、自動操舵システムを搭載したアグリロボ田植機を商品化しました。ロボットトラクタや稲の刈り取り時にコメの水分やタンパク質の含有率、収穫重量を測定するロボットコンバインなど、スマート農機は既に実働しています。

代表取締役社長 西山 忠彦氏

─アグリ中九州、熊本玄米研究所の状況は。

西山 農業生産法人アグリ中九州で生産しているコメが「JGAP」(日本版農業生産工程管理)の決定版となる「ASIAGAP」認定をトマト、サツマイモに続いて受けました。その安心・安全な玄米を使って「FSSC22000(食品安全システム認証)」を導入している熊本玄米研究所菊陽工場で、厳格な衛生管理の下、グルテンフリーの玄米ペーストや玄米パン、玄米パスタを製造しています。玄米パン専門店「玄氣堂」で販売している玄米パンと玄米パスタは大変好評で、昨年11月から阪急大阪梅田駅にある人気商品の取り寄せ店「とりクロ」でも初のグルテンフリー商品として取り扱われています。

─今年の目標をお聞かせください。

西山 今春、アメリカのグルテンフリー認証「GFCO」を取得し、海外輸出も実現させる予定です。また一般家庭用の玄米ペースト製品の研究開発を進めて商品化を目指します。来年、菊陽工場の隣接地に新工場建設の計画もあるので、準備に取り掛かります。それらを実現するためにも人材を育成し生産性を高めることが不可欠だと考えています。コメの消費拡大を推進し、中山間地の農業振興、農耕文化の継承に使命感を持って取り組んでいきます。

最新鋭の自動運転田植機NW8SAと玄氣堂で販売している玄米パン

概要

所在地 〒869-1234 菊池郡大津町引水789-1
【電話】096(293)1345
事業内容 農業機械および関連製品の販売・メンテナンス
設立 昭和41年8月16日
資本金 2億2,880万円
役員 代表取締役社長/西山忠彦
取締役/永田明秀、内田信二、山口春夫、橋本浩一郎、別所孝佳
監査役/中務康晴
従業員数 340人
営業所等 熊本・大分県に営業所43拠点と大型サービスセンター8カ所
グループ企業 (株)熊本玄米研究所、(株)南九コーポレーション、熊本クボタ管機材(株)、(株)アグリ中九州
ホームページ http://www.nakakyushu-kubota.co.jp/

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