東海大学 経営学部 基盤工学部 農学部

建学の理念“文理融合”の受け皿に

─新型コロナ感染症の影響は。

荒木 本学には予防医学の専門家がいますので、まずは人命優先で感染対策を行ってきました。授業については、ウェブを使った授業支援システムがありましたが、全学部3万人の学生が同時に使うことは想定しておらず、当初は学部ごとに時間を区切って運用しました。秋学期からは、アクセス制限のないクラウド型のシステムを導入。実験実習については昨年8月から対面実習をスタートしています。

─建学80周年に向け大学再編も加速しています。

荒木 本学のような大規模校が全学部挙げて改組を行うのは、日本の大学史上初の試みではないでしょうか。九州キャンパスについては、文理融合学部が新設予定です。東海大学の創設者が建学の理念として掲げていた「文理融合」の重要性に、今まさに世の中が気付き始め、中高校教育においても文理分断型からの脱却を図る教育がスタートしています。しかしこの生徒たちが学ぶべき大学の受け皿は多くはありません。そこで本学がこの原点に立ち帰り、2022年に「文理融合学部」「農学部」の改組を計画しています。これまでは研究や人材育成が大学の使命とされてきましたが、今最も求められるのは地域貢献です。農業県熊本に立地する九州キャンパスでは、世界に向け“アグリ”をキーワードに貢献していきます。

九州キャンパス長 荒木 朋洋氏

─23年春に完成予定の「臨空校舎」にも期待が寄せられています。

荒木 昨年12月に起工式を行い、いよいよ着工となります。7㌶ある旧宇宙情報センターの敷地に周辺用地4㌶を加え、整備を進めています。圃場ではすでに学生が、機能性食品として注目される食物油の原料となるヒマワリやエゴマ、サツマイモなどの栽培を始めています。また昨年は、阿蘇地域にしか生息しない希少動植物の保護と生育地保全に取り組む「阿蘇は箱船プロジェクト」が評価され、環境大臣賞を受賞しました。引き続き、県や環境省、南阿蘇村と連携し、阿蘇エリアの地域振興に貢献できるよう検討を進めているところです。

─アフターコロナに向けた教育機関の在り方も問われます。

荒木 教育機関としても新しい社会の仕組みに合わせた体制を再構築しなければなりません。本学も学部単位で運営、決裁を行うカレッジ制の導入を計画しています。これからも、時代の変化に迅速に対応できる柔軟性を持ち、組織そのものの特色を強みに変え、次世代を担う人材育成に力を注ぎます。

熊本校舎

概要

九州キャンパス所在地 ■熊本校舎
〒862-8652 熊本市東区渡鹿9-1-1
【電話】096(382)1141
経営学部/経営学科・観光ビジネス学科
基盤工学部/電気電子情報工学科・医療福祉工学科
農学部/応用植物科学科・応用動物科学科 バイオサイエンス学科
※農学部・農学研究科の教育研究については「臨空校舎」(2023年完成予定)「熊本校舎」「阿蘇実習フィールド」にて充実を図ります。
大学院 農学研究科 修士課程
生物科学研究科 博士課程
ホームページ https://www.u-tokai.ac.jp/

熊本日日新聞社

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