株式会社鶴屋百貨店

〝百貨店+α〟に業態をリニューアル

─昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きかったようですね。

久我 百貨店のお客さまには、明確な買い物の目的があって来店される方もいらっしゃれば、食事や情報収集など外出やコミュニケーションを楽しみに来店される方もおられます。コロナ禍では後者のお客さまが感染を心配されて来店を控え、その影響で来店者数は3割程度減少しました。一方、百貨店のギフトには人と人とのお付き合いをサポートする機能がベースにあり、だからこそ難しい環境下でもお客さまの役に立てるという強みも感じました。

─具体的に、どのような対応をされましたか。

久我 以前からのオンラインストア強化に加え、外商係員も増員し、よりお客さまとの接点を増やすことで関係を深めることに努めました。また、しばらくは物産展も休止し、一部はオンラインで展開しましたが、9月以降、店舗で開催できるようになると多くのお客さまが来場され、楽しみにされていたのだと実感しました。目的があって買い物をされるお客さまはオンラインストアでも事足りますが、来店してコミュニケーションを楽しみたいお客さまも大勢いらっしゃいます。そのようなニーズも大事にしなければと百貨店の役割を再認識する機会にもなりました。

代表取締役社長 久我 彰登氏

─今年はどのような取り組みをお考えですか。

久我 私たちは終始一貫、「どうすればお客さまの役に立てるか」を考えています。そこで、品ぞろえや情報、サービスをトータルに充実させるため、具体的なアクションを起こしていきたいと思っています。例えば情報の提供については、チラシでは伝えられないリアルタイムな情報をお届けするため、友の会の皆さまにメール会員になっていただくようご案内しているところです。また、スポーツジムの会員増を図るとともに、百貨店内に知育やエンターテインメント関連のスペースを設けるなど、百貨店の概念に凝り固まらず、機能を磨いていきたいと考えています。今年は〝百貨店+α〟というような、業態のリニューアルを進めていきます。

─中心市街地の活性化も課題ですね。

久我 中心市街地には、なくていいものなどありません。例えば、特定の商品を豊富に取りそろえ、低価格で販売するカテゴリーキラーと呼ばれる家電や家具などの大型店が中心市街地に出店すれば、魅力はさらに増します。中心市街地でも多種多様な商品の中から物を選べる時代になってきたと感じており、その実現に向けて努力したいと思っています。

概要

所在地 〒860-8586 熊本市中央区手取本町6-1
【電話】096(356)2111
事業内容 百貨店業
設立 昭和26年2月(開店:昭和27年6月)
資本金 1億円
従業員数 664人(2020年10月時点)
店舗・出張所 ウイング館、ニューズ、八代店、人吉店、水俣店、日赤店、大津店、荒尾店、天草店、玉名出張所、桜十字病院売店
関連事業 鶴屋フーディワン、レストラン事業、(株)鶴屋友の会、甘夏ローヤル(株)、(株)熊本観光バス、ほか
ホームページ https://www.tsuruya-dept.co.jp/

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