株式会社新星

「堅実経営」でコロナ禍を乗り切る

─建設業界へのコロナ禍の影響はいかがですか。

山本 県境をまたいだ人の移動制限がかかって以降、施主や設計者、ゼネコン担当者などと直接会って打ち合わせができなくなりました。当社が手掛ける設備工事の多くは中止または延期が発生し、感染の収束がいつになるのか、予測が難しい状況です。これからは、新型コロナ感染と向き合う生活「ニューノーマル」(新常態)を意識していかなければなりません。建設業界にとっては感染防止と経済再生の両立に期待しています。2008年に始まった景気後退「リーマンショック」の際は3年目には回復に転じましたが、今回の「コロナショック」からの回復は、ワクチンが広く接種され治療法が確立された後になるでしょう。数年は我慢の経営をしなければならないと思っております。財務面での流動性を失わないよう気を付け、これからも「堅実経営」を続けていきます。

─山本社長がお考えの堅実経営について、もう少し教えてください。

山本 会社をつぶさないようにするにはどうすればいいか、つぶれない会社になるには何が必要なのかを考えました。そこで、まず業界慣例の手形の振り出しをやめて現金払いに切り替え、続いて借り入れに頼らない経営を目標にしました。それが実現するまで28年かかりました。そして、同じく堅実な経営をしているお取引先との長期的な関係づくりを進めました。その関係からは経営者の事業に対する考え方などに触れることができ、大いに刺激を受けました。事業がうまくいっているときは「まさかの事態」を想定し、不況の時期は3年間しのげればなんとかなると考え、これまでやってきました。「東京五輪2020」が昨年予定通り開催されたら景気が後退すると考えられていました。しかし、コロナ禍に見舞われることは予想できませんでした。

代表取締役社長 山本 盛重氏

─経営の指針についてお聞かせください。

山本 「堅実経営」を支えるのは、「人の和」です。懸命に事業を展開して利益を出すことはとても重要ですが、その一方で利益の一部を顧客や社員、世の中へ必ず返すという姿勢が大切です。「社員一同との和」「お取引先さまとの和」を考えながら経営を展開しなければなりません。私も社長歴48年目を迎え、体力は落ちましたが、経営を伸ばす知恵や知識は豊富になったので、これからの事業の次世代を担う後継者たちに対し、「世間知」や「礼節」「人さまへの気配り」の大切さを機会あるごとに伝えることが、私の務めだと思っております。

九州自動車道・熊本IC近くの本社ビル

概要

所在地 〒861-8044 熊本市東区神園2丁目1-1
【電話】096(380)1188
事業内容 電気設備工事、電気通信工事、空調・給配水・衛生設備工事、水道施設工事、消防施設工事
設立 昭和48年3月1日
資本金 3,100万円
役員 代表取締役社長/山本盛重 ほか7人
従業員数 70人
営業所 芦北営業所、上天草営業所
ホームページ http://shinseid.co.jp/

熊本日日新聞社

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