金剛株式会社

知恵と戦略で「新常態」を切り開く

─「ものづくり日本大賞」を受賞されました。

田中 ありがとうございます。国の「ものづくり優秀者を顕彰する」制度で、昨年は情報技術で工場と社会をつなぐ「Connected Industries-優れた連携」部門が新設され、最高位の経済産業大臣賞を受けました。大企業が並ぶ中、このような評価を誇りに思います。現工場は、歴史を築いた熟練の技術者と最新鋭の生産機械が共存します。その強みを生かすために、IoT(モノのインターネット)化を推進しました。この課題に挑んだ社員たちが高く評価されたことが何よりうれしいです。

─昨年の業績は。

田中 昨年4月以降注文が減少し、決算では10%以上の減収でした。工場再建から軌道に乗ってきた時期に残念な結果ですが、経済の縮小は否めず、計画を再構築しています。今後は、工場の「多様な生産」能力を生かして市場を開拓していきます。損益面では、厳しい状況の下、社員にも協力してもらいながら利益を確保しました。ただ新工場の減価償却費が大きく、トータルでは赤字です。赤字幅は計画の範囲内で、2年後には黒字転換を目指しています。

代表取締役社長 田中 稔彦氏

─コロナ禍への対応が早かったと聞きました。

田中 熊本地震の経験から、社員の命を脅かすリスクを最小化することを第一と考え、全社員にスマートフォンを支給し、有事にはネットワークを生命線として活用。以前からテレワークや時差出勤を実践していましたので、今回のコロナ禍にも早期に対応できました。さらに金属家具メーカーとして、ニューノーマルな社会でオフィスに何が必要かを見極める必要があります。今こそ、仕事を情報化できるかどうかが問われていると考えます。

─「情報」の有用性が高まっていますね。

田中 仕事も生活も、情報化はさらに進むでしょう。その結果、モノの量は減りますが、モノの価値は相対的に高くなります。情報とモノは否定しあうのではなく、共存するもの。人の動きも同様で、オンラインで済むからこそ、実際に人と会う機会が貴重になります。そこで、人の流れの要となるJR熊本駅前に今年、サテライトオフィスを構えます。鎖国時代の出島のように、人と会える貴重な機会を生かし、金剛の提案やモノに触れていただき、今後の戦略とするためです。谷脇ユミ子前相談役と宮﨑由志子前取締役は昨年退任しましたが、今も助言を仰いでいます。自身の経験を基に「ピンチの時こそチャンス」とおっしゃいます。まさに今がその時だと思い、この難局を切り開いていく覚悟です。

「ものづくり日本大賞」表彰式

概要

所在地 〒860-8508 熊本市西区上熊本3-8-1
【電話】096(355)1111 FAX096(352)0227
工場 〒861-3107 上益城郡嘉島町大字上仲間八津1825
設立 昭和26年(創業昭和22年)
事業内容 オフィス、文化施設関連設備の製造販売
資本金 6,000万円
従業員数 300人
役員 代表取締役社長/田中稔彦
常務取締役/中村卓也、田中浩子
取締役/永野 章、福田成雪
取締役(非常勤)/植木雅洋、永井重敏、狩所 聡
監査役/柴田智子
支社・支店・営業所 東京、仙台、金沢、名古屋、大阪、岡山、広島、高松、福岡、大分、佐賀、長崎、熊本、八代、天草、宮崎、鹿児島、沖縄、台北
グループ (株)コンゴー測器、(株)ケイ・ティ・エス、(株)アスカ、(株)谷脇ビル、(株)御免屋、(株)ホテルサンルート熊本、(株)SPACE2020
ホームページ https://www.kongo-corp.co.jp/

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