熊本大同青果株式会社

冷凍野菜事業 3月に本格稼働

─これまで準備を進めてこられた冷凍野菜事業が本格的に始まりますね。

月田 約1万4850平方㍍の専用用地に工場棟1棟の建設を進めており、3月の稼働を予定しています。この冷凍野菜事業は、県と市、JA熊本市、クボタアグリサービス(大阪市)、県立大からさまざまな協力を得て進めてきました。産官学が連携したプロジェクトでは、自社にないノウハウや専門知識を得られることが何よりのメリットだと感じています。また、この取り組みを知った県外大学の農学部の学生から新卒採用のエントリーが来るなど、うれしい効果も。現在は契約農家の開拓も進み、栽培の省力化、大量生産の道筋がほぼつきました。まずはホウレンソウを商品化し、県産の果実類にも品目を広げていきたいと考えています。

─この数年は、組織づくりや社員の意識改革にも力を入れておられます。

月田 当社は7年前からアメーバ経営を取り入れ、部門別採算制度を導入し、経営会議を社員に公開するなど、経営意識を持つ人材育成に取り組んできました。また一昨年からは、職場環境の改善や作業の合理化を目的に、トヨタの5S活動(整理、整頓、清掃、清潔、躾)を取り入れています。社員による5S委員会が自発的に行動し、本社では事務机のレイアウト変更や、社内資料のペーパーレス化などを実現。選果場においては、工程上の「ムダ作業」を洗い出して作業ラインを再構築し、個人の1時間当たり出来高を上げることができました。

代表取締役社長 月田 潔孝氏

─熊本という〝地域への思い〟を強く感じます。

月田 仕入先である地元農家の所得向上につながればとの思いから、青果物に加え卵を扱うようになりました。また、商社と提携して西原村産のサツマイモをタイに輸出しました。今後は乾燥野菜、冷凍野菜など6次産業化した商品も含めて県産野菜の輸出を考えていくなど「総合商社」のような動きも必要になってくると思います。地域貢献という意味では、職員と地域住民のお子さんを預かる企業主導型保育園が好評で、増設を検討しています。毎月1回、本社で開催している子ども食堂も好評を得ており、今年は地域の公民館を借りて実施するなど、地域とのつながりの強化も考えております。

─今年の抱負をお聞かせください。

月田 3月で創業から丸60年を迎えます。これを記念して、従業員家族を招いて懇親会を行い、そこで今後のビジョンを発表しようと考えています。社員と家族が健康で、実り多き一年にしたいです。

熊本市西区池上町に建設中の冷凍野菜工場=昨年12月撮影

概要

所在地 〒860-0058 熊本市西区田崎町484
【電話】096(323)2500
事業内容 青果物卸(市場経営)
設立 昭和36年3月
資本金 3,000万円
従業員数 325人(関連会社、パート含む)
役員 代表取締役会長/月田求仁敬
代表取締役社長/月田潔孝
取締役副社長/梅田孝巳
専務取締役(葉茎菜部担当)/竹原由幸
常務取締役(根菜部担当)/河添洋平
常務取締役(果実部担当)/永田健二
常務取締役(特販部担当)/白石芳久
常務取締役(管理本部担当)/緒方大介
取締役果菜部統括部長/吉田宏人
監査役/久峨章義
グループ企業 熊本大同ホールディングス(株)、(株)大同リース、(株)HOSHIKO Links、熊本大同フーズ(株)
ホームページ http://www.oyasai.ne.jp/
http://www.10831.jp/

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