熊本交通運輸株式会社

提案力磨き顧客から選ばれる会社に

─コロナ禍では最前線で働くドライバーの方々が大変な苦労・心労を強いられたと聞きます。

住永 4月に名古屋で1人の長距離ドライバーが発熱したため、即刻本社に呼び戻しました。自主的ではありましたが隔離のため車庫のトラック内で1週間寝泊まりし、検査結果は陰性でした。その後、県外の営業所で1人が感染しました。感染者が出た病院への配達ドライバーが検査を受けた結果、陽性だったのです。そこで営業所内の全員に自主検査を受けてもらい、陰性を確認するとともに営業所やトラックを消毒する様子を写真に収録。顧客に提出して当社の感染防止策が適切かどうかの判断を仰ぎ、業務続行の許可を得ました。その社員は軽症で完治しています。残念なのは、物流業者は皆さんが必要とする物資を懸命に運んでいるのに、「コロナを持ち込んだ」といった誹謗中傷が聞こえたり、高速道路のサービスエリアなどにある長距離ドライバー用シャワー設備が閉鎖されたことです。それでもドライバーたちは負けずに走り続けました。会社も「誇りを持って運んでほしい」と彼らを励まし、かえってプライドを高めて頑張ってくれたと思います。

代表取締役社長 住永 金司氏

─7月の豪雨災害後は、社員の皆さんが県南の被災地に赴き、ボランティア活動に励みました。

住永 益城町が熊本地震で多くの支援を頂いたことへの恩返しです。若手社員有志が自発的に4、5人1組となって毎週土日に現地に向かい、被災家屋の畳や床板を剝がして泥をかき出し、水洗いするといった作業を続けました。本社からは人吉・球磨地域に、八代営業所からは八代・芦北地域に約2カ月間、延べ330人が活動しています。

─今期の業績、抱負をお聞かせください。

住永 今3月期は売上高、利益とも前期同等の見込みです。業種により明暗が分かれ、青果物などの落ち込みをアルミサッシなど建材の伸びがカバーしました。当社は顧客を1業種で1社と定め、輸送効率や低コスト、時短を追求しつつ、物流センターでの加工作業など付加価値業務も代行するという提案営業を積み重ねた結果、多彩な顔ぶれの顧客を獲得。景気の波に左右されにくいのが強みです。50期を迎える今年のテーマは世代交代。来年の4月には事業承継し、経営陣を刷新します。今年はそれに向け、コンサル会社のセミナーを受講したり、事業安定・業容拡大目的の物流センター投資を積極的にするなど基盤固めを行います。顧客のその先の成長に資する提案営業をさらに磨き、目指す企業像は〝顧客から選ばれる会社〟です。

全国各地を軽快なフットワークで輸送している同社のトラック

概要

所在地 〒861-2212 上益城郡益城町平田2240-1
【電話】096(286)2304
事業内容 長距離運送業、専属輸送業、倉庫業、ホテル事業、自動車整備
設立 昭和47年4月
資本金 9,000万円
社員数 800人(グループ会社含む)
支店・営業所 東京、中部、広島、物流センター、鹿児島中央、鹿児島、鹿児島空港、沖縄
関連会社・グループ 熊本旭運輸(株)、熊交エクスプレス(株)、八代熊交(株)、令和熊交(株)、福岡熊交(株)、KMKコーポレーション(株)、サンコー・コミュニケーションズ(株)、(有)アヴァンセ・シム、阿蘇熊本空港ホテルエミナース、熊交観光バス(株)、熊交観光タクシー(株)、(株)相互交通
ホームページ https://kumako-co.jp/

熊本日日新聞社

Copyright(c)2021 Kumamoto Nichinichi Shimbun. All rights reserved.

無断転載は禁じます。
「プレジデント倶楽部2021」に掲載の記事、写真等の著作権は
熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
一部の文字は本来の表記と異なる場合があります。
ブラウザによっては情報の一部が欠如、
あるいは正しく表示されない場合もあります。