熊本県酪農業協同組合連合会

酪農業の維持と拡大に取り組む

─新型コロナ対策は。

隈部 まず内部に対策本部を設置し、リスクレベルに応じた対策を徹底しました。同時にデジタル化へ向けてITプロジェクトを立ち上げ、感染拡大時の事業継続のための体制を構築しました。ともかく新型コロナウイルス対策では、新しい生活様式を実践し密を避け消毒をするということを徹底させています。酪農家に対しても注意喚起を行い、集乳時の消毒も徹底するなど非常に注意して生乳生産に当たっていただいています。

─給食用牛乳の需要減、消費控えもありました。

隈部 緊急事態宣言が出された時は、学校給食の停止や外食産業などの需要が減り生乳の行き場がなくなりましたが、国の支援を活用し、関係先との連携により保存が効く脱脂粉乳などに加工することで生乳廃棄を回避できました。また、農水省では日本の牛乳を救う「プラスワンプロジェクト」が展開され、おかげで消費者の皆さんにたくさん飲んでいただき本当に感謝しています。また、熊本、大分、福岡の「フードバンク」や病院、こども食堂に1㍑入りLL牛乳5万本を提供させていただきました。新型コロナをきっかけに社会貢献ができたと感じています。今後も地域に根差した「らくのうマザーズ」として消費者の皆さまに貢献できる組織でありたいと願っています。

代表理事会長 隈部 洋氏

─昨年3月期決算は3年連続増収と好調でした。

隈部 今年度上期が終わった段階で生乳生産は前年比102.3%と生産者には頑張っていただきました。ただ、酪農家戸数は前年から3%ほど減少しています。離農の原因は高齢化と後継者不足が大半を占めています。そこで関係団体とも連携し、酪農家の後継者育成に力を注ぎたいと考えています。設備面では昨年9月に阿蘇ミルク牧場に瓶の充填機械を導入しましたので、宅配牛乳の需要拡大に努めていきたいと考えています。同じ9月からは大手コーヒーチェーンとの取引も開始するなど取扱量が拡大しており、今後は工場内の拡張なども検討しなければいけないと考えています。

─今後の見通しは。

隈部 今年度決算は当初の計画通りと予想しています。酪農家の方々にも頑張っていただいていますし、職員も健闘しています。将来的には人材の育成が第一だと痛感しており、後継者育成と職員研修をしっかりとやって酪農業を維持・拡大していきたいと思っています。

らくのうマザーズ熊本工場

概要

所在地 〒861-8041 熊本市東区戸島5丁目10-15
【電話】096(388)3511
設立 昭和29年4月3日
会員 22組合
出資金 9億7,391万円
売上高 624億200万円
事業内容 生乳業務事業、購買事業、指導事業、食肉事業、素畜事業、乳業事業、阿蘇ミルク牧場事業
役職員数 理事14人、監事3人、職員282人
事業所 マザーズ・ステーション(菊池市・宇城市・あさぎり町)、食肉課(菊池市)、熊本工場、菊池工場、阿蘇ミルク牧場
支店 熊本、福岡
営業所 関東、関西、中四国、北九州、大分、長崎、南九州
協同会社 (株)マザーズファーム、(株)らくのう運輸
ホームページ https://www.mothers.or.jp/

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