熊本機能病院

40周年機に前向きな変革に取り組む

─昨年のコロナ禍における対応についてお聞かせください。

米満 地域に開かれた病院づくりを長年実践してきましたが、新型コロナ感染拡大によりご家族との面会ができないという初めての事態が発生しました。医療部門ではインターネットのテレビ電話アプリなどを使って対応できましたが、高齢者が多くを占める福祉・介護部門は生活の場に近いため、それだけでは難しい状況でした。そこで、さまざまな工夫をしながら面会ができる形を取りました。コロナ禍においてはインターネットの利用が一般化しましたが、解決できない部分に関しては、私たちが柔軟に対応していかなければならないことを改めて学びました。

─ITやテクノロジーの導入を進めておられます。

米満 医療ロボットは、「疲れない」「安定性に優れている」点がメリットだと思っています。もちろん人の手が必要な部分はありますが、それだけでは不安定な領域を、テクノロジーの力で安定化することで手術や治療の質が向上します。例えば、人工関節の手術ではロボットのアームを使用していますが、患者の骨を削る時に自動制御を行うため、マイナスの影響をより少なくすることができます。リハビリの現場を含め、これからも多分野で経験を増やし、医療の質を高める取り組みを続けたいと思います。

理事長 米満 弘一郎氏

─今年は40周年を迎えられるそうですね。

米満 1981年の創立以来、社会や地域とつながりながら医療や福祉、健康増進に取り組んできました。40年の節目にあたる今年は、地域で培ってきたソーシャルインクルージョン(社会的包摂)を未来につなぐことを真摯に考え、日本だけではなく世界に視野を広げて学ぶことも増やしていきたいと思います。SDGs(持続可能な開発目標)に関わる部分では、医療・福祉の提供を通して持続可能な社会づくりを推進し、誰もが幸せに生きる社会「ノーマライゼーション」の実現を目指します。子育て支援企業として、これまで以上に男女共同参画や子育て中の女性が働きやすい職場づくりに取り組みます。昨年は、「人を大切にする経営学会」の第10回「日本で一番大切にしたい会社大賞」の実行委員会特別賞を受賞し、私たちが目指す組織の在り方を再認識させていただきました。患者さんはもちろんのこと、地域、職場において、まず人を大切にしながら、職員一丸となって未来に向かって前向きに取り組んでいきたいですね。

ロボットアームを使用した人工関節置換術

概要

所在地 〒860-8518 熊本市北区山室6丁目8-1
【電話】096(345)8111
設立 昭和56年5月1日
診療科 整形外科、形成外科、小児形成外科、皮膚科、リウマチ科、救急科、外科、脳神経内科、リハビリテーション科、脳神経外科、循環器内科、血管外科、内科、麻酔科(矢野敏之)、放射線科、耳鼻咽喉科、消化器外科、小児科
病床数 395床(一般病棟138床・地域包括ケア病棟55床・障害者施設等一般病棟71床・回復期リハビリテーション病棟131床)
グループ関連施設 介護老人保健施設「清雅苑」、地域ケア支援センター、指定運動療法施設「熊本健康・体力づくりセンター」、熊本地域リハビリテーション広域支援センター、熊本市北3地域包括支援センター(ささえりあ清水・高平)、地域交流館、有明海リハビリテーションクリニック、なないろ森の保育園、機能デイトレ、熊本ロボケアセンター

〈社会福祉法人寿量会〉特別養護老人ホーム「天寿園」(介護老人福祉施設)ほか 〈株式会社 エンタープライズ暖〉
ホームページ https://www.juryo.or.jp/

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