熊本学園大学

教育における「学生第一主義」推進

─コロナ禍の昨年8月、学長に就任されました。大学運営の方向性についてお聞かせください。

細江 本学は5000人以上の在学生を持つ九州屈指の文系総合大学です。1942年の創立以来、卒業生は9万7000人を超え、社会の各方面で活躍しています。私の務めは、多くの人が「入学してよかった」「卒業してよかった」「子どもを、孫を入学させたい」と思っていただけるような大学にして、本学を安定的に発展させることと考えています。コロナ禍にある今は不確実な要素が複雑に絡み合うため、意思決定が難しい状況にあります。そんな今だからこそ、教育における「学生第一主義」を基本方針に掲げました。大学運営のあらゆる場面で判断が必要なときに「それは本当に学生のためになるのか」と問い掛け、物事を進めていきます。

学 長 細江 守紀氏

─今後どんなことに取り組まれますか。

細江 大きな柱は4つです。第1は「少人数教育の充実」。現在、感染を避けるため主にオンラインによる遠隔授業を行っていますが、目と耳による情報だけでは十分でなく、学生と教員の間にも心理的な距離ができて、それが学習に影響します。対面式で授業を進めることも必要で、授業の在り方はさらに検討を重ねる必要があります。第2に「教育カリキュラムの見直し」。学生や社会のニーズを取り込み、他大学や地域との連携を深めていきたいと考えています。第3は学生が楽しいキャンパスライフが過ごせるよう「キャンパスアメニティーの向上」を図ることです。「新1号館 みらい」や図書館の「ラーニングコモンズ」には個人やグループで自由に学習できる快適な空間が用意されており、学習面は充実していますが、食堂をカフェ風にする、「キッチンカー」を呼んで飲食を提供するなど、楽しめる工夫も必要です。アメニティー向上ワーキンググループには在学生が参加しているので、学生のキャンパスライフの充実感につながるアイデアが実現するでしょう。第4は政府が発表した第5期科学技術基本計画の中で触れられている、新たな社会を創る変革「Society5.0」を踏まえ、AI(人工知能)によるビッグデータ解析などを取り込んだ文理融合のプログラムを検討します。また、他大学との連携を図り、教員の共同研究も一層推進していきます。

─大学の大きな転換期となりそうですね。

細江 熊本に根差し今後も多くの卒業生に支えられながら、企業の期待に応えられる人材教育に力を尽くします。コロナ後を見据え、本学の独自性の確立を目指し、できることを実行していきます。

「新1号館 みらい」1階の「スチューデントコモンズ」は、学生の主体的かつ自律的な学びを支援するエリア

概要

所在地 〒862-8680 熊本市中央区大江2丁目5-1
創立 昭和17年4月 東洋語学専門学校創立
昭和25年4月 熊本短期大学設立
昭和29年4月 熊本商科大学設立
平成6年4月 熊本学園大学に名称変更
学部・学科、大学院 〈熊本学園大学〉
商学部(商学科、ホスピタリティ・マネジメント学科)、経済学部(経済学科、リーガルエコノミクス学科)、外国語学部(英米学科、東アジア学科)、社会福祉学部第一部(社会福祉学科、福祉環境学科、子ども家庭福祉学科、ライフ・ウェルネス学科)、社会福祉学部第二部(社会福祉学科)
〈熊本学園大学大学院〉
商学研究科、経済学研究科、国際文化研究科、社会福祉学研究科、会計専門職研究科

熊本日日新聞社

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