株式会社おとなの学校

高齢者の生きがいづくりを使命に

─コロナ禍の高齢者介護事業の現状は。

大浦 小規模で家族的な関わりを行う施設は感染対策が困難なため、閉鎖する予定です。その他の施設には国の施策に合わせ、面会制限を行ってきましたが、昨年10月に家族の面会を再開しました。命の時間に保証はありません。人間らしい生活を提供するのが介護施設の役割なのに、家族との関わりを禁じてしまうのでは意味がありません。感染予防策を徹底し、高齢者やご家族が悔いを残さぬ介護のあり方を追求したいと考えています。

─「おとなの学校メソッド」と「かぞくの教室」の進捗を教えてください。

大浦 施設向けの「おとなの学校メソッド」は昨年末時点で全国約460施設に導入いただき、教科書の月刊発行部数は1万1000部になりました。高齢者やご家族に直接販売する「かぞくの教室」の利用者も全国に広がり始めています。一方で、「かぞくの教室」は弊社初のB2C(直接顧客)商品でもあり、お客様センターの必要性を実感しました。高齢者の意欲を高める点は「おとなの学校メソッド」と同じですが、家族で取り組むには工夫も必要です。自習型で取り組む人にも、さらに違うケアを考えています。設立予定のお客様センターがそれを担う予定です。保険に頼らない高齢者の生きがいづくりが、私たちの使命ですから。

代表取締役 大浦 敬子氏

─授業形式だと家族ならではの戸惑いや照れくささが払拭でき、普段聞けないことも聞けそうです。

大浦 「かぞくの教室」では、思い出を引き出しやすいように教科書を進化させています。対話を重ねる中で、長年の誤解が解けたというケースもありました。最初にお届けする「かぞくの思い出ブック」は家族でつくるエンディングノートであり、家族の歴史書です。介護はストレスや苦しみをもたらすこともあり、外部の力を借りることも必要ですが、家族として無理のない関わりを続けることで、お別れの後の後悔や喪失の程度が異なります。

─新たなセミナー事業を立ち上げたそうですね。

大浦 昨年10月に「一般社団法人じぶん発見ラボ」を立ち上げました。新しいビジネスをつくる人のサポート・コンサルティングを中心にワークショップ型セミナーを行っています。オンラインサービスとプレミアムな対面型プランを用意しました。この一年、価値観や産業構造が変わり始めているのを感じます。既存の業態に固執しすぎず、この波をつかめるかどうかがこれからのビジネスを左右します。私はこれからも挑戦を続けます。

「かぞくの教室スターターキット」

概要

所在地 (東日本事業部)
〒102-0074 東京都千代田区九段南2丁目3-21-5F
【電話】03(6272)3021
(西日本事業部)
〒862-0922 熊本市東区三郎2丁目2-131
【電話】096(383)3333
創立 平成23年3月
事業内容 フランチャイズ事業、高齢者向け教材販売
グループ法人・企業 社会福祉法人照敬会
(ケアハウス・特別養護老人ホーム・母子生活支援施設・地域密着型通所介護・訪問看護・訪問介護)
株式会社ケアベース
(高齢者向け住宅)
一般社団法人大浦けいこのじぶん発見ラボ
(セミナー事業)
従業員数 110人
ホームページ https://www.otona-gakkou.com/

熊本日日新聞社

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