医療法人出田会 出田眼科病院

技術の進展で選択肢広がる眼科医療

─昨年を振り返ると、どのような一年でしたか。

出田 コロナの影響で、急を要しない手術はしばらく様子を見るというケースが多かったように思います。眼の病気は、結膜炎や白内障、緑内障、網膜剝離、さらにはお子さまの斜視などさまざまです。次男の真二が院長に就任して2年。当院はこれらの疾患に迅速かつ専門性を持って対応できる眼科医を集め、地域の眼科総合病院としての誇りを持って運営してきました。昨年は100周年記念誌も完成しました。祖父から父、父から私が受け継いで現在に至る年月に思いをはせると、私たちが大切にしてきた「誠の心」を貫く100年だったように思います。

─眼科分野で近年増えている疾患と治療法は。

出田 失明原因の第1位は緑内障です。昨年4月に松元副院長を迎え、緑内障でもより専門的な治療を行っています。また、緑内障は早期に発見して適切な治療を施せば、それに伴う視野狭窄の進行を抑えることができます。定期的な検査の重要性を今まで以上に呼び掛けていきたいと思います。網膜剝離については手術が進歩し、失明数が減少しています。このほか、糖尿病や高血圧、動脈硬化による目の出血、高齢化に伴う加齢黄斑変性症についても投薬だけでなくレーザー治療などの選択肢があります。白内障の手術では高性能の眼内レンズが使用されるようになり、手術後のQOL(生活の質)が格段に向上しました。

名誉院長 出田 秀尚氏

─視力の回復が難しい患者の皆さんには心のサポートも継続的に行っておられます。

出田 私たちがどんなに力を尽くしても、先天性の病気や治療開始の遅れなどで視力の回復が難しい患者さんがおられます。このような方々に向け、生活面をサポートする「ロービジョン教室」や、自然の中で命あることの喜びを共に享受する「自然に触れる旅」などのイベントを実施してきました。昨年はコロナの影響で残念ながら開催を見送りましたが、一日も早く再開できることを願っています。

─プライベートの活動では、長年、流鏑馬に傾倒されているそうですね。

出田 熊大馬術部に在籍していた時代から60年にわたって武田流流鏑馬の継承を手伝ってきました。流鏑馬は、日本文化の神髄を表す天・地・人という「縄文の心」を持ち、「万民息災」「五穀豊穣」「天下泰平」という「弥生の規範」を実践していくものです。この教えこそが、転換期を迎える医療においても、コロナ禍で新しい様式の暮らしを求められる私たちにとっても、大切にすべきものであると信じています。

出田会 出田眼科病院全景

概要

所在地 〒860-0027 熊本市中央区西唐人町39
【電話】096(325)5222
設立 大正6(1917)年10月眼科開業
昭和55年10月医療法人設立
事業内容 病院(眼科・麻酔科)
(財)日本医療機能評価機構認定(更新4回)
役員 理事長/出田節子 名誉院長/出田秀尚
院長/出田真二  副院長/川崎 勉
副院長/松元 俊 診療部長/照屋健一
医局長/三ヶ尻健一
麻酔科長/林メリー・ジェーン
看護師長/飯田晃子
事務長/髙本昌彦
従業員数 170人(関連施設および会社含む)
関連施設 (医)出田会 呉服町診療所
院長/石橋 健
社会福祉法人鳳鳴会 鳳鳴保育園
関連会社 (株)出田ふれあいセンター
(有)オービス(眼鏡店)

熊本日日新聞社

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