株式会社イズミ車体製作所

EVバス しろめぐりん、横浜市営も

─今年は創業90周年、設立70周年ですね。

古庄 一つの節目になると楽しみにしていましたが、この状況下でイベントやパーティーなどは難しく、どのような形で感謝を表そうか思案中です。これまでの歴史を踏まえた「百折不撓」の精神で、この時世を乗り越えていきます。

─コロナ禍の影響はいかがでしたか。

古庄 当社は6月決算で、コロナ禍の影響をやや受けながらも増収で終えることができました。しかし、昨年3月くらいから主力商品である検診車の急な発注キャンセルが続き、今期の決算では減収はやむを得ない状況ではないかと考えています。ただ、検診は人々の健康を守るために必要なものだけに、徐々にニーズは戻りつつあります。加えて、新型コロナ対策の補助金事業としてCT機器を搭載した検診車の発注があり、現在は大型のCT検診車を製作しています。こうした取り組みを通じ、売り上げが若干下がっても利益を上げられるよう頑張っている最中です。コロナ禍は企業にとって勝負どころですが、幸い当社には良い人材が集まってくれているので、これを機にもう一段上の実力を付けたいと思っています。第一次オイルショックやリーマンショックなど、これまでもさまざまな困難を克服してきました。「コロナなんかに負けるもんか」と、社員一丸で立ち向かっていきます。

代表取締役会長 古庄 忠信氏

─人手不足がいわれる中、人材が集まっているのは心強いですね。

古庄 昨年はコロナの影響で開催できませんでしたが、運動会や旅行など社員参加の行事を大事に長く継続してきたことや「働き方改革」推進の効果で、リクルート面は好調です。設計部門に女性が増え、活躍してくれているのもうれしいですね。検診車内の家具の配置や壁の色、シートの生地選びなどに女性のセンスが生かされ、その評価に自信と手応えを感じているようです。全社的に新たに女性部会をつくり、女性の視点での課題の吸い上げも行っています。

─EVバスの製作、普及に取り組まれています。

古庄 環境配慮への認識が今より薄かった10年以上前から取り組んできました。海外への納入実績も重ねていますが、これは国が積極的に取り組むことが重要だと考えています。昨年10月には熊本大学と当社が納めた車両で横浜市営バスの営業運行の実証事業が始まったほか、熊本城周遊バス「しろめぐりん」の運用が11月からスタートしました。全国への普及拡大につながることを願っています。

昨年11月からEVバス運用が始まった熊本城周遊バス「しろめぐりん」

概要

所在地 〒869-1222 菊池郡大津町岩坂3258-4
【電話】096(279)1733
設立 昭和26年2月
事業内容 検診車・特種車・福祉車両の製作・販売、車検、バスEV改造
資本金 4,319万5,000円
従業員数 133人
役員 代表取締役会長/古庄忠信
代表取締役社長/國武幸弘
常務取締役/小島 徹、宮﨑信也
取締役/城下建夫
営業所 福岡営業所、東京営業所
ホームページ http://www.izumishatai.co.jp/

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