阿蘇製薬株式会社

大流行に備えマスク供給体制を維持

─昨年はコロナ禍によるマスク不足に対し、生産ラインを復旧して対応されたと聞きます。

久木 熊本地震の際にマスク生産工場の建屋が被災したのですが、その後は他の主力商品の生産回復を優先したためマスクを生産できない状態でコロナ禍を迎えました。マスク不足が深刻化する中、コロナ感染症対策として創設された県の助成金制度を活用し、当社はマスク生産ラインを復旧させることができました。昨年8月3日には県庁を訪問し、蒲島県知事に完成を報告しております。その際、豪雨被災地支援のためマスク2万9600枚を県に寄贈しました。マスクの生産については材料不足の状態が続いており採算は厳しい状況です。とはいえコロナ感染の収束が見えない状況下、最低限の供給体制を維持する必要があるとの県の方針もあるので、県民の皆さまへの貢献の意味でも当社はマスク生産を継続していきます。さらには、今後予想される新たな感染症に対応できる商品開発にも注力したいと考えています。

─国内事業、海外事業の状況はいかがですか。

久木 国内外で外出の自粛要請や制限が行われた影響でしょうか、主力商品である救急ばんそうこうの売り上げが減少。その一方でマスクの需要が高まり、米国では消毒液を使った救急セットの売り上げが急伸するなど、世界的に商品の売上構成が変わっています。国内生産については、感染予防対策を徹底し安定した生産体制を維持しています。国内営業所では状況に応じて、時差出勤や在宅ワーク、ウェブ会議などを実施しています。海外事業所は現地の人たちが経営管理を行う体制で長年やってきているので、各国の状況に応じたコロナへの対応が行われています。ただ、設備増強をはじめとする事業発展のための投資など、本社が関わる案件が感染拡大により凍結状態になっていることを懸念しております。

代表取締役社長 久木 康裕氏

─本社隣接地に、昨年春に開業した複合商業施設「アヴァンモール菊陽」の地権者として、地域のにぎわい創出に一役買われています。

久木 開業時期は新型コロナ第1波のただ中でしたが、国道57号菊陽バイパス沿いという郊外に立地し、屋外駐車場を中心に商業施設が集まる密閉が少ない形態の安心感からか、多くの方々が来場されたようです。今後は周辺人口の増加にもつながることを期待しています。当社事業の方もコロナ感染の脅威がしばらく継続すると考え、できることを工夫しながら新しいことにも取り組んでいきます。

〈左上〉アソ・コーポレーション(米国)、〈右上〉アソ・アメリカス(メキシコ)、〈下〉アソ・フィリピンINC(フィリピン)

概要

所在地 〒869-1101 菊池郡菊陽町津久礼91-1
【電話】096(232)2131
業務内容 医薬品等製造販売業(救急絆創膏、磁気絆、魚の目絆ほか)
設立 昭和25年10月
資本金 5,000万円
役員 代表取締役社長/久木康裕
取締役/久木敏子、上村行弘
従業員数 160人
営業所 東京営業所、大阪営業所、九州営業所
グループ企業 アソ・インターナショナル(株)、康和(株)、アソ・コーポレーション(米国)、アソ・アメリカス(メキシコ)、アソ・フィリピンINC.、アソ・ヨーロッパ(オランダ)、(公財)阿蘇火山博物館
ホームページ https://www.aso-pharm.co.jp/

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