株式会社ビューティ花壇

生花業の課題解消に向け連携強化

─原価率の安定化と収益性の向上に努めておられます。

三島 輸出入業・卸売販売を手掛けるグループ会社「マイ・サクセス」と当社の物流事業を統合し、最盛期の花をバランスよく仕入れようと全国各地に物流拠点を展開しています。次の対策は委託生産の拡大です。生産・販売を担うグループ会社「アグリフラワー」の原価率設定のノウハウを応用し、生産者にも私たちが希望する品質と価格帯での花づくりをお願いしているところです。従来の「上質なものを作り高く売る」という体制からの大きな転換です。生産拠点に関しては、スピード感を持って3年以内に整備したいと思っています。現在、海外にはタイやベトナムなどの仕入れルートがありますが、そこから新たな開拓を進めていきたいと考えています。対象は、仏教徒が多い国で生産ラインがあり、自然・物流面での環境が整っているといった条件を満たすエリアが候補地です。その地域では生産するだけでなく、現地の花店への納品や葬儀、婚礼における技術提供などの連携も計画しています。

代表取締役社長 三島 美佐夫氏

─冠婚葬祭業界の現状と貴社の取り組みについてお聞かせください。

三島 少子化や晩婚化、未婚率上昇、人間関係の希薄化、経済的状況などさまざまな社会的背景によって「結婚式離れ」と「葬儀離れ」が進んでいます。都市圏では、身内だけで結婚式を挙げる小規模スタイルも増えつつあります。冠婚葬祭という日本に受け継がれてきた大切な儀礼を継承していくためには、業界が一体となり取り組んでいく必要があるでしょう。当社では「技術者を育て、技術を継承する」という使命の下、葬儀の祭壇空間を生花で演出する「技術認定制度」を独自で設け、多様な式のニーズに対応できる人材を育成しています。

─今後の展望をお聞かせください。

三島 原価率の安定化は、当社だけでなく業界全体が抱える大きな課題です。将来的には市場と連携しながら、葬儀に使用する輪菊やスプレーマムなどの少品種大量物流と、ブライダルで扱う多品種少量物流に関する取り扱い手数料の別設定や買取型への移行といった改革も模索しています。20年後には私たちの業界も集約化が進むことが予測されますので、利益を生む中核事業に対して投資をしていくほか、これまでに培った経験を生かし周辺事業に進出したいと考えています。積極的に挑戦できる環境にあることを周囲の皆さまに感謝しつつ、今後も誠実に取り組んでいきます。

「ビューティ花壇」社屋

概要

所在地 〒862-0967 熊本市南区流通団地1丁目46番地
【電話】096(370)0004
事業内容 生花祭壇の企画提案・制作・設営
創立 平成9年1月16日(創業 昭和49年5月1日)
資本金 2億1,324万円
従業員数 113人
役員 代表取締役社長/三島美佐夫
専務取締役/舛田正一
取締役/田口絹子、三島まりこ
社外取締役/米田 隆
支店・営業所ほか 仙台支店、仙南営業所、長野支店、上田営業所、甲府営業所、関東加工物流課、朝霞営業所、成田営業所、柏営業所、葛飾営業所、川崎営業所、海老名営業所、岐阜支店、大阪支店、宝塚営業所、高松支店、福岡支店、北九州営業所、筑後営業所
関連会社 (株)One Flower、(株)SHF、(株)セレモニーサービス、(株)花時、(株)キャリアライフサポート、マイ・サクセス(株)、(株)アグリフラワー
ホームページ http://www.beauty-kadan.co.jp/

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