肥後交通ホールディングス株式会社

将来見据えタクシー業界で団結を

─県内最大のタクシーグループとして、昨年は大きな動きがありました。

野々口 昨年9月に人吉市の中央タクシーを、11月に阿蘇市のりんどうタクシーをグループ化しました。前者はタクシー15台、後者は8台保有しており、車両台数は計210台になりました。2社を事業承継することで、地域の交通手段と雇用を守る一助になれば幸いです。

─その他の取り組みは。

野々口 時代のニーズに対応すると同時に、利用客の利便性向上を考え、一昨年末から県内のタクシーでは初めてキャッシュレスサービス「PayPay」を、昨年4月から県内のタクシーの約7割で「楽天ペイ」を導入しました。お釣りのやり取りやカードの明細書発行などが不要で利用者には好評ですが、タクシーの利用拡大という視点では、もう少し検証が必要でしょう。「メルセデス・マイバッハ」「ロールスロイス・ファントム」など高級車のハイヤーサービスについては、ラクビーワールドカップや女子ハンドボール世界選手権大会の期間中、各国のVIPにご利用いただきました。タクシー会社として付加価値を創出しながら、さまざまなニーズに対応していければと考えています。また、ドライバーとして女性に活躍してもらおうと、企業内保育所の建設を進めています。内閣府の企業主導型保育事業の認可を受けており、地域の子どもも一定数受け入れる予定です。当初のスケジュールより遅れていますが、引き続き取り組んでいきます。

代表取締役 野々口 弘基氏

─タクシー業界の課題と解決への方向性を聞かせてください。

野々口 ドライバーをはじめ労働力が慢性的に不足し、タクシーの稼働がさらに低下しています。需給バランスが崩れ、週末に繁華街でタクシーが足りなかったり、平常時にお客さまを待たせてしまったりするようなケースが増え、利用者にご迷惑をお掛けしている状況です。ドライバーの高齢化も進んでいるほか人材確保も難しく、ライドシェア(自動車の相乗り)が国内でも台頭・普及しており、タクシー業界の先行きは厳しいと言わざるを得ません。業界の将来を見据えると、協業化からさらに進んで、大同団結する時期に来たのではないかと考えています。利用客の利便性を高めるのはもちろん、従業員の生活を守り、事業承継の問題を解消するためには、企業の垣根を越えて大同団結することが最良の方法です。タイミングを失わないよう、スピード感を持って団結のための受け皿づくりに尽力します。

肥後交通グループが運行する
「Rolls-Royce PHANTOM EWB Ⅱ」

概要

所在地 〒860-0823 熊本市中央区世安町池田282
【電話】096(352)1105
設立 昭和27年
事業内容 タクシー事業、バス事業、旅行業、派遣業、運転管理業、駐車場、ガソリンスタンド、LPガス、ボウリング場、自動車板金塗装、車両レッカー、不動産賃貸業
資本金 9,000万円
従業員 310人
営業所数 15カ所
関連会社 肥後交通ホールディングス、肥後タクシー、三和タクシー、安全タクシー、産交ポニータクシー、肥後交通、三和パーキング、ライフサポート九州、人吉タクシー、一の宮タクシー、りんどうタクシー
ホームページ http://www.higokotsu-group.com/

熊本日日新聞社

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