ナカヤマ精密株式会社

人間にしかできないモノづくり追求

─令和元年となった昨年6月、創業50周年を迎えられました。

中山 父が大阪で前身の中山精密工具を創業したのが1969年でした。両親共に熊本出身でしたので、「故郷に工場を」との思いで84年、西原村に熊本工場を設けました。2001年から私が社長を引き継ぎ、その後、取引先は全国に広がり、現在では海外企業にも積極的にPRを図っています。技術の進歩は目覚ましいものがあり、当社が手掛けるスマートフォンやパソコンなどのコネクタ部品、カメラレンズ関連の部品などは、どんどん小型化・精密化しています。現在ではナノ(1ナノ㍍は100万分の1㍉)レベルの超精密加工が要求されるようになりました。

─菊陽町のテクニカルセンター隣に一昨年、テクノラボを新設されましたね。

中山 テクニカルセンターではナノレベルの超精密部品などの設計・製造を、テクノラボでは研究開発とともに、半導体や自動車関連部品、検査装置などの設計・製造・組み立てを行っています。モノづくりの世界では自動化・効率化の必要性から、最新鋭の設備・装置の導入が欠かせません。加えて当社では、製品の最終仕上げを人間が行います。それが創業以来の基本姿勢です。「ヒューマンウエア、ソフトウエア、ハードウエアの三位一体」と言っていますが、総合的な技術力を発揮することにより精度の高いモノづくりが進められると、私は考えています。

代表取締役社長 中山 愼一氏

─国内でのモノづくりにこだわっておられます。

中山 近年、製造業の生産拠点が新興国に移転する流れがありました。しかし当社は、社員が住み慣れた土地で生活を楽しみ、安心して働ける態勢を目指し、国内生産にこだわってきました。それは、ヒューマンウエアこそが当社の競争優位の源泉だからです。高品質なモノづくりでお客さまに満足してもらうためには、社員が“メード・イン・ジャパン”に誇りを持ち、能力を発揮できる職場であることが重要と考えています。技術者の育成は愚直にコツコツと続け、社員が65歳まで安心して働けるよう再雇用制度も設けています。

─今後の抱負をお聞かせください。

中山 モノづくりの会社は社員の成長と共に発展していくものだと思います。今後は人工知能(AI)やロボット技術がさらに普及するでしょうが、当社は人間にしかできないモノづくりを、社員と共に追求していきます。

菊陽町のテクノラボ(手前)とテクニカルセンター(奥)

概要

所在地 (本社)
〒532-0004 大阪市淀川区西宮原2-7-38 新大阪西浦ビル801号
【電話】06(4807)1500
(熊本工場)
〒861-2402 阿蘇郡西原村小森3606
【電話】096(279)3737
(テクニカルセンター)
〒869-1102 菊池郡菊陽町原水 上大谷3802-26
【電話】096(340)5010
(横浜営業所)
〒222-0033 横浜市港北区新横浜3-6-5 新横浜第一生命ビル4F
【電話】045(548)6952
営業所 本社(大阪)、テクニカルセンター(菊陽)、横浜営業所
事業内容 耐磨耗精密工具類、半導体・自動車・宇宙関連部品、その他精密部品の設計・製造販売
設立 昭和44年6月25日
資本金 4,800万円
従業員数 205人
役員 代表取締役社長/中山愼一
取締役/藤嶋博文、前田浩二
ホームページ http://www.nakayama-pre.co.jp/

熊本日日新聞社

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