高橋酒造株式会社

創業120年 伝統と革新の両立目指す

─酒への意識が時代と共に変わっています。

高橋 みんなで酒を飲むという習慣が薄れ、酒文化にも変化が現れています。従来、酒は地方の風土や歴史を背景に生まれ育ち、地域の文化や産業を支えてきました。それぞれ土地ごとの酒があり、文化がありました。少子化によって地方の人口が減り、地域間格差が広がるとともに、酒文化を支える人も減っています。人々の価値観が多様化し、趣味嗜好が捉えにくくなっている時代だからこそ、私たち酒造メーカーは造り手としての思いをアピールし、消費者に米焼酎の良さを伝えていくことが大切なのではないでしょうか。私も、どうしたら球磨焼酎のファンを増やしていけるかを日々考えています。

─昨年、発売した新商品が好評です。

高橋 昨年7月、「金しろ」「銀しろ」を炭酸で割ったハイボール缶「キンハイ缶」「ギンハイ缶」を発売しました。黒を基調としたデザインはガツンとした強さとシャープさが印象的です。家飲みやアウトドア、スポーツ観戦などに最適で、手軽においしく味わうことができます。また同月、「白岳KAORU」を九州先行発売しました。当社の「香る酒プロジェクト」のラインアップ商品で、製法を徹底的に見直すことで、米ならではのうま味とフルーティーな吟醸香(ライスアロマ)を実現しました。炭酸割りのハイボールがお薦めです。

代表取締役社長 高橋 光宏氏

─海外でも米焼酎の認知度が上がっていると聞きました。

高橋 東京オフィスを昨年開設し、インバウンドの情報収集・発信などブランド戦略に力を入れています。これからは食中酒としてだけでなく、カクテルベースとして、バーでゆっくり楽しむ酒としての米焼酎を提案していきたいと考えています。海外のバーで世界中の人たちにじっくりと味わってもらい、「どこの酒だ?」と興味を持ってもらう。日本の球磨地方で米と水のみで育まれた伝統の酒・球磨焼酎のストーリーを伝えることで、世界のブランドに育て上げたいと思います。

─創業120周年を迎えられます。

高橋 今年は、東京オリンピックが開催され、日本にも多くの外国人が訪れますので、米焼酎の魅力を世界に向けて発信していく年にしたいですね。イギリスのスコッチウイスキーのように、地域と酒をしっかりと結び付けたブランドを目指します。400年以上続く球磨焼酎の歴史を守り、私たちも120年の伝統を大切にしながら、新たなアイデアで可能性を探り、チャレンジしていきます。

昨年7月に九州先行で発売された新商品
「白岳KAORU」

概要

所在地 〒868-8505 人吉市合ノ原町498
【電話】0966(24)5155(代表)
事業内容 焼酎製造
創業 明治33年2月
設立 平成13年11月
資本金 3,000万円
従業員数 76人(関連会社含む)
営業所 多良木蒸留所/球磨郡多良木町奥野813
福岡支店/福岡市早良区百道浜2-3-33
熊本営業所/熊本市中央区水前寺1-20-22
東京オフィス/東京都港区新橋6-19-13
関連会社 (株)白岳酒造研究所/人吉市井ノ口町792-7
白岳伝承蔵/人吉市合ノ原町461-7
高橋ホールディングス(株)ブランド戦略室/
熊本市中央区水前寺1-20-22
ホームページ https://www.hakutake.co.jp/

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