株式会社杉本本店

海外進出も視野 新工場が春に完成

─畜産業界の動向を教えてください。

ジを受けています。またTPP(環太平洋連携協定)については、外食産業からは「肉が安く手に入る」と期待する声が聞かれますが、畜産業や肥育農家としては強い危機感を持っています。

─自社ブランド牛「黒樺牛(くろはなぎゅう)」の売れ行きに影響は。

杉本 影響はあまりありません。「黒樺牛」は徹底した管理の下、独自のシステムで手間暇かけて健康に育てた最上級の国産黒毛和牛です。九州の自社牧場42カ所で約2万頭の「黒樺牛」を飼育し、月間約500頭分の牛肉を出荷しています。売れ行きも好調で、都市圏を中心に大手スーパーやデパートなどからの注文が増えている状況です。また、日本ハムグループのインターファームと共同出資して設立した「S&iファーム」では、和牛とアンガス牛を交配した国産牛を6000頭ほど飼育し、年間約900頭出荷しています。売れ行きも良いため、増産を計画しています。

代表取締役 杉本 光士郎氏

─品質向上に積極的に取り組まれています。

杉本 当社工場で食品安全管理マネジメントシステム「FSSC22000」を、農場で食品衛生管理に関する国際基準「HACCP(ハサップ)」を取得しています。食の安全や環境保全認証「JGAP」を取得できるよう進めていますが、昨年春に「GAP取得チャレンジシステム」に取り組む牧場として4牧場が認定されました。JGAP認定取得の準備段階となる仕組みで、内容が認められれば、東京オリンピック・パラリンピックの納入基準を満たします。また、相良村に昨年末、矢岳第2牧場が完成しました。最新のオートメーション設備を導入した子牛の肥育牧場で、4500頭収容できます。

─本社敷地内に新工場を建設中です。

杉本 熊本地震の影響もあってスケジュールが遅れましたが、この春完成予定です。3階建てで、1階が加工工場、2、3階が事務所と品質管理室を備えます。新工場の処理能力は、現状1日25頭に対し60頭、収容能力は現状100頭に対し350頭にそれぞれ拡大。省力化を図るための設備も導入し、海外展開を見据え、衛生面や安全面、環境保全面などの国際基準を満たしています。まずはアジア圏進出を目指して取り組んでいきたいですね。

今春完成予定の本社新工場イメージパース

概要

所在地 〒861-4307 宇城市豊野町巣林538番地
【電話】0964(45)2611
事業内容 食肉卸、小売、和牛繁殖、和牛肥育
設立 昭和58年1月(創立 昭和23年1月)
資本金 5,000万円
役員 取締役会長/杉本知彌
代表取締役/杉本光士郎
専務取締役/杉本侑次朗
従業員数 115人(グループ計)
グループ企業 (株)矢岳牧場、(株)スギモトファーム
ホームページ http://www.sugimotohonten-shop.com/

熊本日日新聞社

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