金剛株式会社

復興プランを柱に次のステージヘ

─2019年9月決算は、増収減益でした。

田中 営業収入については取引先のご支援や社員の努力により大幅増収を達成しました。熊本地震以降、市場は厳しく、売り上げが低下傾向にありましたので、この奮闘に深く感謝しています。一方、市場を取り返すためにさまざまな施策を行ったことで利益率は減少。さらに新工場や設備に投資した反動が大きな損失となりました。創造的復興計画を軌道に乗せるまで気を引き締めて進めていきます。

─創造的復興の展望は。

田中 スチール棚の専門メーカーとしての評価は揺るぎないと自負しています。しかしモノの価値が時間とともに急速に減少する現代においては、従来の製品だけでは成長できません。その課題に直面していた時に地震が発生しましたが、当社では地震を事業モデルをつくり直す機会だと捉えました。県や自治体から励ましを頂きながら、被災から約2年後、情報が社会とつながる新工場が完成しました。新工場の真の特長は、社会が求めるモノの製造に柔軟に対応できることです。当社では木材などさまざまな素材の供給も可能ですので、カフェ風のオフィスづくりにも金剛の技術が生かせます。移動棚や地震対策など既存の事業に加え、新しい事業を展開することが復興プランの柱と考えています。

代表取締役社長 田中 稔彦氏

─日本の製造業の危機を指摘する声もあります。

田中 確かに、海外の製造業が進化し脅威となっています。古い実績だけを頼りに同じことを続けていたら駆逐されるでしょう。それならば日本も進化すれば良いのです。変化を恐れずチャレンジし、試行錯誤しながらも「最適」を探していく。そのために身体だけでなく精神も動かし、モビリティワーク(機動性のある活動)を推進しながら事業チャンスを模索しています。これからは、自社だけにとらわれず、他の企業や研究機関、教育機関などと連携を図り、進化を目指すことが重要です。日本が持つ潜在力をつなぎ、製造の価値を高める時代だと認識しています。

─上熊本の工場跡地の活用が見えてきましたね。

田中 地域からの希望もあり、流通業の誘致を指針として進めてきました。土地を賃貸契約した先はいわゆるスーパーマーケットですが、同社は世界に先駆けて情報技術を開発し、レジの自動化などでも注目されています。むしろIT企業としての評価が高く、棚を造るわれわれとの親和性も高いと考えています。できるだけ早く地域の皆さまに利用してもらえるよう早期開業をお願いしています。

嘉島新工場のフリーアドレスオフィス
(自社製作のテーブル)

概要

所在地 〒860-8508 熊本市西区上熊本3-8-1
【電話】096(355)1111 FAX096(352)0227
工場 〒861-3107 上益城郡嘉島町大字上仲間八津1825
設立 昭和26年(創業昭和22年)
事業内容 オフィス、文化施設関連設備の製造販売
資本金 6,000万円
従業員数 300人
役員 取締役相談役/谷脇ユミ子
代表取締役社長/田中稔彦
専務取締役/北野秀和
常務取締役/中村卓也
取締役/宮野孝幸、永野 章
取締役(非常勤)/宮﨑由志子、植木雅洋、田中浩子、永井重敏、狩所 聡
監査役/柴田智子
支社・支店・営業所 東京、仙台、金沢、静岡、名古屋、大阪、岡山、広島、高松、福岡、大分、佐賀、長崎、熊本、八代、天草、宮崎、鹿児島、沖縄、台北
グループ (株)コンゴー測器、(株)ケイ・ティ・エス、(株)アスカ、(株)谷脇ビル、(株)御免屋、(株)ホテルサンルート熊本、(株)SPACE2020
ホームページ https://www.kongo-corp.co.jp/

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