熊本製粉株式会社

「未来会議」から新しい価値を創造

─社内組織の垣根を越えた横断的な取り組み「未来会議」から新商品が生まれています。

宮本 各部署の精鋭11人からなるプロジェクト会議で、若手社員から40歳代の中堅社員まで幅広い顔ぶれで構成されています。起案から事業化へのスピードが速く、初年度となる一昨年は、県産小麦粉を使った3年保存可能な防災保存食「未来クッキー」が誕生しました。第2弾として、ヒユ科の一種で栄養価が高い穀物「アマランサス」を試験栽培中です。合志市と農業法人「自然電力ファーム」、当社の3者からなる「合志農業活力プロジェクト」が支援しており、地域農業の活性化を目指しています。種子をローストパウダー状に製粉したものを「JAPAN AMARANTHUS」という名称で今年発売する予定で、県立大学と協同でレシピ開発も行っています。第3弾はイチゴ、カボチャ、抹茶を使ったカラフルミックス粉で、今春発売します。

─販路拡大のためハラル認証も取得されました。

宮本 香港、台湾、シンガポールに加え、アメリカ市場への進出も果たし、市場の広がりを考えるとハラル認証は必須です。今年は東京オリンピック・パラリンピックもあり、多くの外国人が日本を訪れます。宿泊施設や飲食店、小売店を通じて、さまざまな文化圏へ安心とおいしさを届けたいですね。

代表取締役社長 宮本 貫治氏

─福岡に工場を新設予定だと聞きました。

宮本 そば粉とミックス粉の製造工場です。そば粉は工程の一部を外部委託していましたが、社内で一元管理し、品質と製造効率の向上、コスト削減に取り組みます。また、ミックス粉は従来同じラインで複数の商品を製造してきましたが、商品単位で製造ラインを変更するシステムを導入することで、効率化、品質、安全性の向上を図ります。

─今後の展望をお聞かせください。

宮本 粉価の下落と設備投資が重なるため、今年度は減収減益になる見込みです。その分、付加価値の高い商品を開発することで利益率の向上に努めていきます。その一つが「もち麦粉のホットケーキミックス」です。食物繊維を豊富に含み、美容と健康に良い「もち麦」を加えました。もちもちっとした食感を引き出せたこともあり、昨秋の発売以来、好評を頂いています。当社のミッションは「地域に根ざした総合粉体食品素材メーカーとして食の歓びと健康に貢献する」こと。県内の地域特性に合わせた穀物の栽培と活用に努め、付加価値の高い商品として国内外へ販路を拡大することで、農業の後継者育成や地域活性化につなげたいと考えています。

九州産の小麦・もち麦を使用した「もち麦粉のホットケーキミックス」

概要

所在地 〒860-8625 熊本市西区花園1丁目25-1
【電話】096(355)1221
設立 昭和22年5月
事業内容 製粉、加工食品、倉庫、飼料
資本金 4億9,350万円
役員 代表取締役社長/宮本貫治
常務取締役/野原敏朗
取締役/松永幸太郎、浦郷弘昭、藤江 修、米田幸孝、牛尾幸光
監査役/玉置継夫
従業員数 198人
出先 東京営業所、大阪営業所、福岡営業所、福岡工場
グループ企業 白熊商事(株)、熊本製粉ロジスティクス(株)、(株)三協デリカ、(株)きりしまベーカリー
ホームページ http://www.bears-k.co.jp/

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