熊本交通運輸株式会社

荷主と共に「ホワイト物流」を推進

─2019年度の業績はどのような状況ですか。

住永 売上高が前年度比103.2%、利益も103.0%の見込みで順調に推移しています。増収増益の大きな要因はお客さまと一体化した輸送体系を構築し、料金の適正収受とコンプライアンス(法令順守)にご理解をいただいていること。既に大手のお客さまは「物流業者と良好なパートナーシップを組まなければ、これから先は人手不足で運べなくなる」と気付き始めておられ、このような認識が適正料金とコンプライアンスへの支持につながっているのだと思います。また、新築・増築した各物流センターの本格稼働も業績アップの一因です。

─コンプライアンスについては、国が奨励する「ホワイト物流」で県内の先駆者といわれます。

住永 ホワイト物流とは国土交通省が推進する「トラック輸送の生産性向上・物流効率化」「女性や60歳以上の運転者なども働きやすい〝ホワイト〟な労働環境の実現」に取り組む運動で、参加企業には自主行動宣言の提出が求められます。当社は昨年、YKK APさまのパートナーとして参加しました。取り組み内容と成果は①ダブル連結トラックを共同で導入することで同人数のドライバーで輸送量を1.7倍に増大し、CO2排出抑制で温暖化防止にも貢献②荷役作業でパレット積みの比率を上げ、作業負荷軽減と荷役時間の2時間短縮を実現―などです。

代表取締役社長 住永 金司氏

─設備投資も積極的に行っておられますね。

住永 昨年4月に完成した嘉島町の物流センターには建築面積2425平方㍍の定温倉庫を設置しました。26度、湿度64%で温・湿度管理ができることが特長で、荷物の常時監視システムも導入しています。宇土市でも同規模の定温倉庫を今年3月から運用開始する予定です。

─今年の抱負、展望をお聞かせください。

住永 今、運送業の有効求人倍率は3.23倍で、全業種の約2倍。それだけ人手不足が深刻で、ドライバーの確保はおろか、今いる人をいかに辞めさせないかが課題です。そこで一昨年から子育て家庭には22歳以下の扶養家族に対して手当を支給したり、昨年末の賞与を前年比1.2倍に増額したりするなど、社員の待遇改善に取り組んでいます。これからもコンプライアンスを重視し、管理職と現場スタッフが一体化した業務を行うことで、給与面でも労働時間でもこのエリアの物流業者で一番働きやすい職場づくりに努めてまいります。

嘉島第二定温倉庫

概要

所在地 〒861-2212 上益城郡益城町平田2240-1
【電話】096(286)2304
事業内容 長距離運送業、専属輸送業、倉庫業、ホテル事業、自動車整備
設立 昭和47年4月
資本金 9,000万円
社員数 800人(グループ会社含む)
支店・営業所 東京、中部、広島、福岡、鏡、港、宇土、鹿児島、鹿児島中央、鹿児島空港、沖縄、益城物流センター
関連会社・グループ 熊交エクスプレス(株)、熊本旭運輸(株)、八代熊交(株)、福岡熊交(株)、熊交観光バス(株)、熊交観光タクシー(株)、(株)相互交通、阿蘇熊本空港ホテルエミナース、サンコー・コミュニケーションズ(株)、KMKコーポレーション(株)、(有)アヴァンセ・シム、令和熊交(株)
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