熊本県経済農業協同組合連合会

コスト低減・効率化で農業を元気に

─2019年を振り返っていかがでしたか。

加来 昨年は全国的に大きな災害が多発し、とりわけ台風被害の大きかった千葉県にはJAグループ熊本から応援のために職員を派遣するなど、できる限りの支援に努めたところです。幸いにも熊本は災害が少なかったと言えますが災害の影響が農畜産物の消費の落ち込みとなって現れることがないよう対策を図っていくことが必要だと考えています。

─熊本の農業・農協の情勢を教えてください。

加来 県産農畜産物については9年連続で販売額が1000億円を突破しました。トマトは生産数量が増加し価格がやや低迷しましたが、ほかの品目、例えばイチゴやメロンなどは好調でした。畜産分野でも黒毛和牛「和王」のブランド化を推進し、豚肉についても「りんどうポーク」のブランド化を進め、すっかり定着しています。コメについては「森のくまさん」「ヒノヒカリ」「くまさんの輝き」など熊本の誇る銘柄米が高い評価を受けており、特に新品種で食味の良いコメ「くまさんの輝き」の作付け面積が徐々に増加しているところです。

代表理事会長 加来 誠一氏※実際の「来」は横三本

─昨年策定した中期3カ年計画の取り組み状況は。

加来 それぞれの単協(農協)でやるべきこと、あるいは県域でやること、いろいろあると思います。例えばコメについても業務用の需要が拡大しており、多収穫品種米「やまだわら」の栽培を奨励しているところです。コメは需要に応じた生産に取り組むのが重要で、主食米をある程度確保しながら加工用米や飼料米などに転換していくことも必要です。また、業務用野菜の契約取引の拡大や輸送コストの低減、コンバイン利用のシェアなどのほか、全農と連携した集中購買では肥料の銘柄を集約することで価格の引き下げを図り、農業機械についても南九州3県での合同仕入れで販売価格を下げることが実現しました。流通面では2つの園芸集送センターの機能を強化するために施設の増強と最新鋭選果機の導入などで効率化とコスト低減につなげていく考えです。

─県産農畜産物の消費拡大にも積極的ですね。

加来 県産トマトの新しい食べ方として「トマトすき焼き」に続いて「トマト味噌汁」をイベントなどでPRしているところです。意外な組み合わせですが、食べた方からは「おいしい」と高評価をいただいています。また、トマトには動脈硬化予防に効果があるとされる「エスクレオサイドA」という成分が新たに発見されたことを広くPRすることで消費拡大につなげていきたいと考えています。

市場の反響も大きい統一ブランドマーク

概要

所在地 〒860-8528 熊本市中央区南千反畑町3-1
【電話】096(328)1115
設立 昭和26年4月1日
事業内容 農業関係販売、購買事業
資本金 40億1,669万円
職員数 249人(2019年10月1日現在)
役員 代表理事会長/加来誠一
(理事12人・監事4人)
事業所 東京事務所、大阪事務所、名古屋出張所、福岡出張所(ほか7事業所)
関連会社 熊本くみあい運輸(株)、(株)エーコープ熊本、ユーユーフーズ(株)、熊本パールライス(株)、熊本クミアイプロパン(株)、(株)熊本畜産流通センター、(株)熊本蛋白ミール公社
ホームページ http://www.jakk.or.jp/

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