熊本機能病院

地域医療における協力態勢構築を

─専門医療の質やリハビリの向上に取り組んでおられますね。

米満 専門医療機関として、体の「機能」を深く追究することに取り組んでまいりました。リハビリテーションに関しては、全症例で効果を測定し、全国平均との比較を行うなどして、新しい治療法の確立につなげています。「ロボットリハビリテーション」や「マシンリハビリテーション」の進歩も臨床的効果が証明されましたので、積極的に導入を進めています。

─チームワークの重要性を常々、おっしゃっていますね。

米満 病院の医療の質の大きな要素を占めているのが、チームワークと安全性だと考えます。そのため、5年前から院内に部署の垣根をなくした〝疑似家族〟をつくり、チームワークの向上に取り組んでいます。新しいスタッフは必ず疑似家族の一員になってもらい、コミュニケーションを深めています。よりよい職場環境であることは、医療の安全・安心にもつながります。今後も、安全性の確保に向けたチームワークづくりを重要視していきたいと思います。

理事長 米満 弘一郎氏

─超高齢社会を迎え、医療介護における課題は何でしょうか。

米満 最も懸念されるのが、人材の不足でしょう。今後は、これまでのように人材資源を奪い合うのではなく、シェアし合う医療を構築していかなければなりません。人材を含む医療資源を効率的に共有する時代が既に来ています。自院の診療だけではなく、地域の中でどのように協力態勢を構築していくか、いわゆる地域医療構想が、重要なテーマだと思います。また、私どもの基本方針の一つである「医療の谷間の解消」のため、3年前から、へき地医療にも取り組んでいます。その中で、昨年から遠隔医療による禁煙治療を始めました。今後ますます、遠隔医療の需要は増していくでしょう。医療界も、現場に合った使い勝手の良い仕組みづくりを進めていく必要があると思います。

─今年の抱負をお願いします。

米満 今年は、リハビリ施設を開設して30年という節目の年を迎えます。海外の医療の英知も活用しながら、柔軟な病院づくりを進めていくとともに、20年後、30年後を見据えて、新しい医療介護の態勢づくりに向けた確かな一歩を築いていきたいと考えています。

リハビリテーション支援ロボットを使用した歩行訓練

概要

所在地 〒860-8518 熊本市北区山室6丁目8-1
【電話】096(345)8111
設立 昭和56年5月1日
診療科 整形外科、形成外科、小児形成外科、皮膚科、リウマチ科、救急科、外科、脳神経内科、リハビリテーション科、脳神経外科、循環器内科、血管外科、内科、麻酔科(矢野敏之)、放射線科、耳鼻咽喉科、消化器外科
病床数 395床
(一般病棟176床・地域包括ケア病棟55床・障害者施設等一般病棟33床・回復期リハビリテーション病棟131床)
グループ関連施設 介護老人保健施設「清雅苑」、地域ケア支援センター、指定運動療法施設「熊本健康・体力づくりセンター」、熊本地域リハビリテーション広域支援センター、熊本市北3地域包括支援センター(ささえりあ清水・高平)、地域交流館、有明海リハビリテーションクリニック、なないろ森の保育園

〈社会福祉法人寿量会〉特別養護老人ホーム「天寿園」(介護老人福祉施設)ほか 〈株式会社 エンタープライズ暖〉
ホームページ https://www.juryo.or.jp/

熊本日日新聞社

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