医療法人出田会 出田眼科病院

眼科全般を網羅する総合病院目指す

─昨年を振り返ると、どのような一年でしたか。

出田 2019年は令和という新しい時代を迎え、即位の礼、パレードなど、いつも以上に日本の文化に感謝し、世界の平和を祈念する一年となりました。当院におきましては4月に院長が出田真二に交代し、開院101年目を新しい体制で出発することができました。

─最近増えている疾患や治療はありますか。

出田 これまでの主な失明原因は糖尿病網膜症や動脈硬化、網脈動脈閉塞症でしたが、ここ数年、これらの疾患の治療が進歩したことで、最近は緑内障や網脈絡膜変性が上位になっています。緑内障は以前から難治な病気として知られており、当院でも治療に力を注いできました。いったん視力を失うと元に戻せないため、薬と手術の両面からの注意深い観察が必要です。網脈絡膜変性とは遺伝性の近視や加齢黄斑変性の方がかかりやすい病気で、網膜や神経の細胞が劣化する病気です。これらは老化に伴う病気です。視力が低下すると気力がなえ、不眠症や認知機能の低下も出るので、心のサポートも重要だと感じています。睡眠導入剤を使用する方もいますが、うつや認知症、ドライアイなどの副作用もあるので、注意が必要です。最近、新しく見られ始めたのはスマートフォンやパソコンの使い過ぎによる近視や眼精疲労、ドライアイです。お子さんの場合、スマートフォンの見過ぎで目が内側に寄ってしまう急性内斜視もあります。長時間の使用には注意してください。

名誉院長 出田 秀尚氏

─治療以外の取り組みも続けておられますね。

出田 視機能が弱く、低視力者の方を対象に「ロービジョン教室」を年に6回開催しています。その参加者たちとは、「自然に触れる旅」を通じて交流を図り、精神面のケアも継続しています。昨年は〝目の愛護デー〟にちなんで、眼科検診イベントを実施しており、今年も開催する予定です。

─2020年の抱負をお聞かせください。

出田 プライベートでは、「熊本走ろう会」の世話役を務めています。もうすぐ50周年の節目を迎えるので、次の50年につながるような活動をしたいですね。また、音楽や演劇などの文化活動にも関わっていきたいと考えています。本年も、草創期以来の理念である「誠の心」で患者さんに寄り添い、網膜硝子体疾患はもちろん、緑内障や院長が専門とする眼瞼・眼窩疾患の治療が加わった、眼科全般を網羅する眼科総合病院を目指します。

(医)出田会 出田眼科病院全景

概要

所在地 〒860-0027 熊本市中央区西唐人町39
【電話】096(325)5222
設立 大正6(1917)年10月眼科開業
昭和55年10月医療法人設立
事業内容 病院(眼科・麻酔科)
(財)日本医療機能評価機構認定(更新4回)
役員 理事長/出田節子 名誉院長/出田秀尚
院長/出田真二  副院長/川崎 勉
医局長/照屋健一
麻酔科長/林メリー・ジェーン
看護師長/飯田晃子
事務長/髙本昌彦
従業員数 201人(関連施設および会社含む)
関連施設 (医)出田会 呉服町診療所
院長/石橋 健
社会福祉法人鳳鳴会 鳳鳴保育園
関連会社 (株)出田ふれあいセンター
(有)オービス(眼鏡店)

熊本日日新聞社

Copyright(c)2020 Kumamoto Nichinichi Shimbun. All rights reserved.

無断転載は禁じます。
「プレジデント倶楽部2020」に掲載の記事、写真等の著作権は
熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
一部の文字は本来の表記と異なる場合があります。
ブラウザによっては情報の一部が欠如、
あるいは正しく表示されない場合もあります。