一貫グループ

「はまゆう療育園」が新築・移転へ

─昨年はどんな一年でしたか。

永野 創業50周年を迎え、忙しい一年となりました。記念事業の一環として、地元の法證寺ご住職の村上和光氏の法話や「国家の品格」などの著書で知られる藤原正彦氏、作家の落合恵子氏の講演会を開いたほか、タイで洞窟に閉じ込められた少年たちとリーダーを招いての交流会も開催。職員の教育が主な目的でしたが、地域の皆さんにも参加していただき、とても好評でした。また、全7コースの職員旅行も随時行いました。

─重症心身障害児(者)施設「はまゆう療育園」の新築・移転を予定されています。

永野 天草慈恵病院一帯を医療・福祉エリアとした「地方版CCRC(継続介護付きリタイアメントコミュニティー)」事業に取り組んでおり、「はまゆう療育園」の移転もその一環です。熊本地震の影響もあって当初のスケジュールより遅れましたが、3月下旬に落成式を迎え、4月に機能移転する予定です。敷地面積は4万平方㍍強、免震+PC(プレストレスト・コンクリート)工法による地震に強い4階建ての建物で、規模は現在と同じ170床です。当園は1973年、身体的、精神的障害が重複かつ重症である子どもを中心に医療、看護、介護など必要な療育を提供する施設として誕生しました。今後も、障害のある人も幸せに暮らせるノーマライゼーションの精神を大切にした施設づくりを目指します。既存の建物は、教育の場や宿泊施設として有効活用したいと思っています。

会 長 永野 義孝氏

─医療・介護分野では人材が不足しています。

永野 天草に限らず、地方での人手不足は大きな課題で、外国からの人材に頼らざるを得ない状況です。行政を含めた多業種の横断的な協議会を発足させ、地域全体で受け入れ体制を整えようと準備していますが、それには時間がかかるため、当面は各施設で対応するしかありません。今年は中国から数人、技能実習生を受け入れる予定です。中国出身の職員も所属していますので、語学も含めて教育体制は整っています。日本で働いた後、知識や技術を持ち帰って自国で活躍してくれるとうれしいですね。今後はタイやベトナムからの留学生、実習生も受け入れ、地元で働いている他業種の外国人との交流会なども定期的に開きたいと考えています。

─今年の抱負は。

永野 いずれの取り組みも道半ばで、まだまだ時間が必要でしょう。今後は次の世代を担う後継者を育てていきたいですね。

明るい平和な朝が多くの人に訪れるよう願いが込められた「朝」(圓鍔勝三作/1997年)はグループのシンボルでもある

概要

所在地 社会医療法人 稲穂会 天草慈恵病院
 〒863-2502 天草郡苓北町上津深江278番地10
 【電話】0969(37)1111
社会福祉法人 慈永会
重症心身障害児(者)施設 はまゆう療育園
 〒863-2503 天草郡苓北町志岐1059番地
 【電話】0969(35)1258
設立 稲穂会 昭和60年10月
慈永会 昭和46年9月
資本金 稲穂会 永野忠相
慈永会 永野義孝
従業員数 547人(グループ全体)
関連施設 ○稲穂会:介護老人保健施設慈恵苑、天草慈恵病院介護医療院、居宅介護支援事業所ケアプランサービスJCS24、訪問看護ステーションはまゆう、ヘルパーステーションJCS24、通所リハビリテーション蕩蕩館、天草慈恵病院健診センター、天草慈恵病院附属保育園、住宅型有料老人ホーム和
○慈永会:第2はまゆう療育園、養護老人ホーム寿康園、特別養護老人ホーム梧葉苑、ふれあいスペース如水館
ホームページ 稲穂会http://www.inahokai.com/
慈永会http://www.jieikai.com/

熊本日日新聞社

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