味岡生コンクリートグループ

「環境と命」を第一に未来を見つめる

─生コン需要の見通しはいかがでしょう。

味岡 昨年で熊本地震の復興需要はほぼ終わり、代わりに一般住宅向けの生コン供給が増加しています。近年、大規模災害を経験して個人住宅にRC(鉄筋コンクリート)造りが増えてきたのが大きな要因ではないかと思います。熊本県で見ると予算が比較的多い熊本都市圏と郡部とでは需要に大きな格差が見られます。ただ、JRが熊本空港まで延伸される計画がありますし、都市高速道路の検討も始まっていますので、今後は熊本市から菊池地域にかけて生コンの需要増を期待しています。

─業界の新たなチャレンジは。

味岡 業界の繁栄のためには合併か集約化が必要です。いくつかの会社が一つになるか、それぞれの会社が存続したままで工場を一つに集約するかで生き残りを図る必要があります。熊本での共同販売事業は県内9組合全てで実現しており、対策は進んでいます。未来に向けた新たなチャレンジとして昨年5月、研究開発機関「全国コンクリートアカデミー」を設立しました。現在、学識経験者や大学の専門家の先生方の力をお借りして九州の業界全体で新製品の研究開発を進めており、最終的には全国生コンクリート工業組合連合会に研究成果を引き継いでもらう計画です。既に、石炭灰と高炉セメントで製造する「フライアッシュセメント」の耐久性試験などを行っており、環境保全に配慮した製品開発で業界の新たな柱を作り上げたいと考えています。

代表取締役 味岡 和國氏

─グループの新たな取り組みについてお聞かせください。

味岡 今まで通り新規投資については、マーケットの状況をよく見極めながら慎重に進めていくつもりです。一方で、働く人たちの「命と安全」を第一に考えた取り組みも進めています。予想される南海トラフ地震による大規模津波から社員の命を守るために昨年、グループ企業の大分味岡生コンクリート第4工場7号埠頭に津波救命艇を配備しました。工場は港沿いに立地していますので、津波からまず社員の命を守らなくてはいけない。救命艇には1週間分の食糧を積み、個室トイレも完備しています。さらに、ミキサー車に乗っている社員が津波に遭った場合を想定して、車内には発信機付きの救命胴衣を常備しました。同じ津波救命艇は大分県に1艇贈呈したほか、宮崎県新富町のグループ工場にも1艇装備し、同時に宮崎県にも贈呈いたしました。新しい時代を迎え、「環境と命」をキーワードに業界の未来を明るいものにしたいと思います。

津波から命を守る救命艇

概要

所在地 〒868-0415 球磨郡あさぎり町免田西3278
【電話】0966(45)0100
設立 昭和62年11月30日
業務内容 生コンクリート製造販売
資本金 3億740万円(グループ計)
役員 代表取締役/味岡和國
従業員数 438人
関連会社 滋賀味岡生コンクリート(株)、広島味岡生コンクリート(株)、味岡ヤマト生コンクリート(株)、味岡江崎生コンクリート(株)、長崎味岡生コンクリート(株)、大分味岡生コンクリート(株)、味岡ガイナン生コンクリート(株)、熊本味岡生コンクリート(株)、味岡有明生コンクリート(株)、宮崎味岡生コンクリート(株)、味岡西諸地区建設事業協同組合、鹿児島味岡生コンクリート(株)、味岡(株)、味岡マシナリー(株)、味岡リース(株)、味岡安全機材(株)、九州味岡エナジー(株)、三洋開発商事(株)、味岡アイキ生コンクリート(株)、味岡南ヶ丘農園(株)、味岡三和生コンクリート(株)、味岡三和砕石(株)、味岡葦北中央生コンクリート(株)
ホームページ http://www.ajioka-namakon.co.jp/

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