株式会社前田産業

持続的な成長目指し、本社を移転

 ―昨年3月末までに予定通り、公費解体を終えられました。

 木村 熊本地震が起きた2016年4月から1カ月後、全国解体工事業団体連合会(本部・東京)が県内各地を上空から調査し、「被害を受けた建物などの解体に3年半の期間が必要」と蒲島郁夫知事に報告しました。しかし、震災からの早期復旧を目指す知事の「18年3月末までに公費解体を終えてもらいたい」との強い要望を受け、熊本県解体工事業協会では、全力で解体工事に取り組みました。ピーク時は850カ所の現場を同時に抱え、県外の工事関係者の応援も得ながら当社も業務に励み、予定通り昨年3月末までに公費解体を終えることができたのです。社員もよくやってくれました。

 ―公費解体が終了した後の状況はいかがでしょうか。

 木村 県内で約3万5500戸もの公費解体を終えた後ですから、現在は県内に解体工事の物件は非常に少なくなっています。こうした状況は想定可能なことでしたので、県外の解体工事を受注する計画を立て、沖縄、鹿児島、福岡、東京など、各地の支店強化を図ってきました。特に首都圏の需要は旺盛です。また昨年8月には、新たに大阪支店を設け、関西地区で営業展開を行っています。

代表取締役社長 木村 洋一郎氏

 ―労働環境の整備にも力を注がれているようですね。

 木村 解体事業の担い手の育成は、会社の永続的な発展のために不可欠なことです。職場管理者のマネジメント能力を高めることで、新人社員がより早く「解いて帰す職人」への成長を実感できるよう、労働環境づくりに努めています。また現状、当社では工事部で働く女性は多くありませんが、もう少し増やすことができれば、女性だけのチームに現場を任せられるはずですので、それをぜひ実現してみたいと思っています。その他、働く時間や曜日などを柔軟に選択できるよう、働き方の改革を進めています。

 ―新しい本社の建設をされているようですが、今後の抱負をお聞かせください。

 木村 熊本市南区野田に新たな本社の建設を進めてきましたが、今月15日から新社屋で業務を始めます。従来の約4倍の4300平方メートルの敷地に1300平方メートルの延べ床面積の社屋になります。新社屋でも風通しの良い職場をつくりたいですね。これからも、次の時代への豊かで明るい町づくりへの貢献を通じ、持続的な成長を目指します。

熊本市南区野田の新社屋

会社概要

所在地 〒861-4133 熊本市南区島町5丁目7-3
(2019年1月15日に移転)
〒861-4114 熊本市南区野田3丁目13-1
【電話】096(358)6600
事業内容 総合解体業・産業廃棄物処理業
設立 昭和49年12月24日(創業 昭和37年4月1日)
資本金 2,900万円
役員 7人
従業員数 196人
支店・営業所 福岡支店、東京支店、大阪支店、鹿児島支店、沖縄支店、天草リサイクルセンター、人吉支店、宇城事業所
ホームページ http://www.maedasangyo.co.jp/

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