株式会社藤本物産

生産、加工、販売の一貫体制構築へ

 ―昨年は、創業70周年を迎えられました。

 藤本 野菜や果物など、青果物の卸売りや小売りを中心に事業を展開し、昨年、70周年を迎えることができました。特にバナナの着色加工では独自の技術を持っており、“おいしいバナナ”を安定的に食卓にお届けしています。グループ会社も増え、生産・選果を行う「フレッシュダイレクト」、加工・製造を行う「フレッシュ工房」、仕分け・配送を行う「ケイエフ物流」などを通じて、生産から加工、販売までの一貫体制を構築しつつあります。

 ―生産まで自社で行われているのですね。

 藤本 もともと120軒ほどの農家と生産契約を交わしていましたが、それに加え5年ほど前、土作りから始めて自社農場を設け、現在、約35ヘクタールでキャベツやニンジン、サツマイモを生産。一昨年からは高機能のビニールハウス100棟を導入して、ホウレンソウの生産も行っています。今は野菜の加工においても多様化する消費者ニーズに応える商品づくりが求められています。そこで3年前、最新鋭の設備を備えた加工工場を設け、九州一円の量販店向けにカット野菜やミールキット(宅配用食材)の製造、商品開発にも力を注いでいます。

代表取締役社長 藤本 泰弘氏

 ―現在、注力されていることは。

 藤本 合志市に青果物の選果加工場を建設しており、この3月に完成する予定です。加工場の2階は、農業で起業する5社が入居する開業支援型レンタルオフィスとなっており、ここでは新規就農者向けの支援サービスを提供し、農業ビジネススクールなどを開校します。こうした取り組みが、耕作放棄地の解消につながればと願っています。また今後は、さまざまな業態との連携も進め、農業経営の安定を目指して、農業の仕組みそのものを変える、新たなビジネスモデルづくりに取り組んでいきます。それが熊本の中心産業である農業の活性化、地域貢献にもなるはずです。

 ―今後の抱負や目標をお聞かせください。

 藤本 当社の従業員の平均年齢は34歳です。一人一人が夢を持って将来を描けるよう、若い社員にも権限を持たせ、積極的にチャレンジする機会を与えています。また昨年から、全従業員の自己啓発につながる勉強会を実施しているほか、役職ごとの研修や人事考課制度を導入し、やりがいを持って働ける職場づくりを進めています。昨年度は売上高139億円、グループ全体で169億円を計上しました。本年度はグループで183億円の売り上げ目標を掲げており、頑張っています。

本年度経営方針発表会

会社概要

所在地 〒860-0058 熊本市西区田崎町414-12
【電話】096(354)1335
事業内容 青果物のトータルコーディネート
青果物市場からの仕入・販売および直営販売、生産地から直接仕入れ・テナント事業、輸入青果物の卸売り、バナナの着色加工事業、ドライフルーツ類の卸売事業、外食店向け小売納品
創業 昭和23年6月
資本金 3,600万円
役員 代表取締役会長/藤本健介
代表取締役社長/藤本泰弘
専務取締役/藤本尚之
常務取締役/藤本高史
従業員数 190人(パート含む、グループ全体450人)
支店・営業所 九州中央支店(鳥栖市)、福岡営業所、沖縄営業所、小売店舗19店
グループ会社 ㈱フジモトホールディングス、㈱フレッシュダイレクト、㈱フレッシュ工房、㈱ケイエフ物流
関連会社 ㈱ビタミンカラー
ホームページ http://fjmt.co.jp/

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