株式会社ビューティ花壇

原価率を安定させ収益性向上へ

 ―売り上げ拡大と収益体制の強化に向け、昨年、国内に新たな拠点をつくられたそうですね。

 三島 香川県高松市に支店を、福岡県筑後市と山梨県中巨摩郡、千葉県柏市に営業所を開設しました。全国の拠点がつながり、各地域の最盛期の花を一年通してバランスよく仕入れることができれば、国内でスムーズな物流が生まれます。昨年はエリアを広げ、点で結び、物流をどうつくるかということに力を注ぎました。生産や配送などについては、関東エリアでは効率の良い運営ができていますので、その要素を分析し、全国で応用していきたいと思います。また、生産・販売を行うグループ会社「アグリフラワー」で輪菊やスプレーマムの試験栽培を行っているほか、物流に関しては、輸出入業・卸売販売を手掛けるグループ会社「マイ・サクセス」と当社の国内物流事業を統合するなどし、独自性を打ち出せるよう取り組んでいます。市場を通さず、委託生産することで原価率を安定させ、収益が上がる体制づくりを実験的に行ってきましたが、将来的には委託生産を国内外で拡大し、さらなる原価率の安定化を目指します。生花を扱う以上、自然災害は避けて通れませんが、拠点を広げ、海外と連携していたおかげで、熊本地震や大型台風などさまざまな困難も何とか乗り越えることができました。

代表取締役社長 三島 美佐夫氏

 ―冠婚葬祭業界の現状と、今後必要と思われる取り組みについて教えてください。

 三島 少子化や未婚率上昇の影響で結婚式数が減少し、葬儀は通夜や告別式を行わない直葬、家族葬が都市圏を中心に増加しています。結婚式や葬儀に携わる事業者がそれぞれ連携し、例えば「お金がかかるから結婚式はしない」という人に、レストランウエディングや人前式といった小規模で行える挙式を提案するなど、新たなスタイルの普及活動も必要でしょう。受け継がれてきた大切な儀礼を絶やさないよう、業界内外で課題を共有しながら、日本の文化を守り、継承していかなくてはならないと考えています。

 ―今年の抱負をお願いします。

 三島 2016年11月に東証2部に上場し、次は1部上場を目指すことが私たちの責任です。今年の課題は、物流をどこまで理想に近づけることができるか。当社が目指す原価率の安定化は、同じ業界の誰もが抱える大きな悩みです。安定化を実現できれば、物流全体が広がり、新たな展開に向けての加速化が期待できます。次なる段階に向け、(しん)()に取り組みます。

「ビューティ花壇」社屋

会社概要

所在地 〒862-0967 熊本市南区流通団地1丁目46番地
【電話】096(370)0004
事業内容 生花祭壇の企画提案・制作・設営
創立 平成9年1月16日(創業 昭和49年5月1日)
資本金 2億1,324万円
従業員数 118人
役員 代表取締役社長/三島美佐夫
専務取締役/舛田正一
取締役/田口絹子、三島まりこ
社外取締役/米田 隆
支店・営業所ほか 仙台支店、長野支店、中巨摩営業所、朝霞営業所、成田営業所、葛飾営業所、関東加工物流グループ、川崎営業所、海老名営業所、大阪支店、高松支店、福岡支店、筑後営業所
関連会社 ㈱One Flower、㈱SHF、㈱ビイケイエステート、㈱セレモニーサービス、㈱花時、㈱キャリアライフサポート、マイ・サクセス㈱、㈱アグリフラワー
ホームページ http://www.beauty-kadan.co.jp/

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