肥後交通ホールディングス株式会社

タクシー業界の未来切り開く挑戦を

 ―高級車のハイヤーサービスが話題ですね。

 野々口 「メルセデス・マイバッハ」を一昨年秋に導入し、高級車ハイヤーサービス「プレミアムハイヤークラス」をスタートさせました。昨年1月には、英王室のエリザベス女王の公用車として知られる「ロールスロイス・ファントム」をラインアップに追加。全長6.09メートル、排気量6750㏄で、車名が意味する“幽霊”の名の通り、静かな乗り心地が特長です。料金は、指定配車料金7万円と貸し切り料金が1時間当たり5750円となっています。県内で今年、開催される女子ハンドボール世界選手権やラグビーワールドカップには、世界各国から要人が来熊されます。すでに大会期間中は予約を頂いており、県内のホテル関係者からも「こうした車があれば、VIPも受け入れやすい」と好評です。

 ―女性ドライバー確保のために新たな取り組みをされていますが、(しん)(ちょく)を教えてください。

 野々口 タクシードライバーとして女性に活躍してもらおうと、企業内保育所の設置を計画しています。昨年10月、内閣府の企業主導型保育事業の認可を受けることができましたので、いよいよ建設に着手します。園児の定員が30人程度の規模で、従業員の子どもだけでなく、地域からも受け入れます。地域枠を設けることで、待機児童問題の解消に微力ながら貢献できればうれしいですね。また、子育て世代のシングルマザーの女性でも働けるよう、住居(社員寮)一体型の施設を予定しています。今年夏の開園を目指しています。

代表取締役 野々口 弘基氏

 ―タクシー業界の課題と、解決への取り組みは。

 野々口 他の業界と同様、労働力が不足しています。ドライバー1人またはタクシー1台の売り上げ単価は上がっていますが、グループ全体では伸び悩んでいる状況です。ドライバーの高齢化も進んでおり、業界の先行きは不透明と言ってよいでしょう。そのような中、「ウーバー」や「リフト」に代表されるライドシェア(自動車の相乗り)が世界各国で台頭・普及し、国内でも一部サービスが始まりました。ライドシェアにはメリット・デメリットの両方がありますが、メリットとして一番に挙げられるのが、スマホ1台あれば予約から決済まで可能な利便性です。しかし、日本のタクシーは質的に決して劣りません。当社でも昨年12月からキャッシュレスでの支払いなど利便性を実現し、それらに対抗できると考えています。タクシーに求められる最良のサービスは「迅速」です。タクシー業界が一致団結し、システムを構築できれば勝機はあります。

肥後交通ホールディングスが導入した「ロールスロイス」の旗艦車「ファントムEW」

会社概要

所在地 〒860-0823 熊本市中央区世安町池田282
【電話】096(352)1105
設立 昭和27年
事業内容 タクシー事業、バス事業、旅行業、派遣業、運転管理業、駐車場、ガソリンスタンド、LPガス、ボウリング場、自動車板金塗装、車両レッカー、不動産賃貸業
資本金 8,000万円
従業員数 320人
営業所数 14カ所
関連会社 肥後交通ホールディングス、肥後タクシー、三和タクシー、安全タクシー、産交ポニータクシー、肥後交通、三和パーキング、ライフサポート九州、人吉タクシー、一の宮タクシー
ホームページ http://www.higokotsu-group.com/

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