原田木材株式会社

攻めの設備投資で生産体制を強化

 ―現状の業績はいかがでしたか。

 原田 昨年6月期決算で創業以来初の売上高100億円を超え、今年6月期決算は110億円を見込んでいます。好業績の要因としては、福岡市場での受注増が挙げられます。木造建築物の着工件数で比較すると、福岡は熊本の3倍近い需要があります。昨年は、箱崎ふ頭にある福岡事業部の工場生産ラインを全面更新し8月から本稼働。25%ほど生産能力を上げることができました。また、熊本工場は地震後の復興需要に対応するため第4工場を建設、生産能力を1.5倍に増強してきました。さらに両工場には、生産性向上や特殊加工への対応強化を図るプレカットCADも大量に導入。現在、熊本工場は月産300棟分の加工ができますので、復興需要が一段落し、住宅着工数が減少する今後は営業エリアの拡大、新商品投入により、大手住宅メーカーにも対応できるマザー工場としての役割を担わせる計画です。こうした考えから、この3年間に約15億円を投じ攻めの設備投資を行ってきました。

 ―耐震性に優れた住宅技術が好評ですね。

 原田 摩擦減震により地震の揺れを半減させる建築金具「UFO―E」が、熊本地震で絶大な効果を発揮しました。発災前に当社が益城町に施工した住宅でも、それが実証されました。このことが話題となり、関東圏を中心に全国的に活用が広がっています。また、耐震性能と省エネ性能に配慮した当社ロングセラーの「ネオベーシック工法」は、木材に防腐・防蟻の処理を行い長持ちさせる「乾式加圧注入処理」を行います。こうした工法と「UFO―E」を組み合わせたご提案は「地震に強く、長持ちする家」として、施主さまから好評です。

代表取締役社長 原田 実生氏

 ―最近の新たな取り組みはありますか。

 原田 2020年に義務化「改正省エネ基準」は先送りとなりましたが、将来への取り組みとして、ドイツのメーカーと提携し、石油化学製品を使用しない「木質系断熱材」の輸入販売を始めました。省エネ基準値よりはるかに高い断熱性能に加え、結露やカビを防ぐ透湿性、防音効果にも優れ、解体時に産廃物にならないので環境負荷も軽減します。

 ―今後の抱負をお聞かせください。

 原田 復興需要が一段落しますと、競争が激化し、住宅価格下落により性能を落としたローコスト住宅が出てくることを予想しています。弊社は大手ハウスメーカーを上回る断熱技術や地震対策等をお取引先に提案し、木造住宅が大手住宅メーカーを奪っていけるようにしたいと思います。

環境断熱®ECOボード

会社概要

所在地 〒861-8012 熊本市東区平山町2985-1
【電話】096(380)7531
設立 昭和36年2月6日
事業内容 住宅用木材・建材の販売、住宅用プレカット材の加工・販売
資本金 8,000万円
役員 代表取締役社長/原田実生
取締役会長/原田龍三
代表取締役専務/小田修一
常務取締役/原田完二、兼本達矢
取締役/髙﨑紀雄、境 義人、吉川秀行、岡本崇宏
従業員数 184人(関連会社を含む)
支店・営業所 福岡事業部、ランベックスジャパン事業部(東京)、名古屋営業所、兵庫営業所
ホームページ http://www.haradamokuzai.co.jp/

熊本日日新聞社

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