株式会社西原商店

資源循環型社会実現に向け行動を

 ―資源ごみを巡る状況に大きな変化が起きているようです。

 西原 廃プラスチックや古紙など、資源ごみの大口輸出先である中国がその輸入禁止を決め、一昨年の12月31日から実施されています。それ以前、古紙の価格は高騰していましたが、中国の発表以降、急速に下落。中国では環境汚染が深刻になり、国民の環境意識の高まりもあるようで、輸入禁止を決めたと聞いています。そこで、新たな輸出先として東南アジアの国々が注目されていますが、中国に比べるとリサイクル市場はかなり小さく、従来、中国に輸出していた分を全て振り向けることは難しいようです。東南アジアの国々でも中国と同様、近いうちに環境汚染が進み、各国民の環境意識も高まる可能性が十分にあるでしょう。また最近では、プラスチックが砕けて細かくなったマイクロプラスチックが原因の汚染も新たな環境問題として浮上。目には見えないほど小さくなったマイクロプラスチックが空中を漂い、川を流れ、海に大量に漂っている状況です。それらが海洋生物の体内に取り込まれ、生態系にも影響を与えています。こうした問題に対し、われわれは廃棄物の処理をどうするのか、しっかりとした方向性を出す時期にきていると思います。

代表取締役 西原 茂雄氏

 ―熊本市再生資源協同組合の理事長としても活動されていますね。

 西原 熊本県鉄リサイクル事業協同組合の理事長にも就任しました。昨年は全国のリサイクル事業者でつくる「日本再生資源事業協同組合」の全国大会が熊本市で開催されました。中国の国外資源ごみ輸入禁止の影響について認識が交わされ、今後は廃棄物の量を減らす工夫をすることや、国内に資源ごみの処理体制を整備する必要があるなどの意見が出ました。現在、家庭ごみの分別処理はある程度進んでいるので、今後は産業ごみの資源化を推進し、いよいよ本格的な「資源循環型社会」に移行しなければならないと思っています。今、業界は大きな転換期にあります。

 ―今後の抱負をお聞かせください。

 西原 環境活動に取り組む多くの企業や地域の方々の知恵を結集し、行政のサポートも受けながら、リサイクル推進の行動計画を作成し、それを大きな事業にしたいですね。その実現のためにも、当社の事業を後継者に任せられる体制を整えていきたいと思っています。後継者には、ぜひ学んでもらわなければならないことがあるので、時間をかけて引き継ぎをしたいと考えています。

本社第二工場での古紙原料化の様子

会社概要

所在地 〒860-0831 熊本市中央区八王寺町29-8
【電話】096(378)0657
事業内容 製紙原料部門、鉄鋼原料部門、空壜部門、非鉄金属原料部門、一般廃棄物処理業、産業廃棄物処理業
設立 昭和49年3月
資本金 1,000万円
役員 代表取締役/西原茂雄
専務取締役/西原 哲
取締役/西原雪子
従業員数 約230人
営業所 城南営業所、浜線ECOセンター、福岡営業所、大牟田営業所、八代営業所、鹿児島営業所、田崎営業所
関連会社 ㈲西原運輸、㈱ニムコ
ホームページ http://www.nishihara-shoten.com/

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