株式会社中九州クボタ

競争力強化へ“スマート農業”推進

 ―昨年の状況はどうでしたか。

 西山 舞台を宇宙から大地に移したテレビドラマ「下町ロケット」に登場する農業機械は、実はクボタが全面協力しています。ロケット技術で農業機械を開発するドラマのように、昨年はロボット技術やICT(情報通信技術)を活用した農業機械の実用化が進みました。1月には、収量作業の効率化と食味や収量アップの付加価値を付けたクボタコンバイン「DIONITH」の発売を予定しています。人材育成面では昨年4月、熊本大学と連携して実践している人材育成ID(インストラクショナル・デザイン)研修を具現化する専門チームの、ソリューションID部を立ち上げました。現場での問題や課題を自分たち自身で解決するKMS(ナレッジマネージメントシステム)を取り入れ、社員一人一人が持つ技能や知恵を部内や社員全員で共有し、社員の能力の向上や業務の効率化を図っています。

 ―環太平洋パートナーシップ協定(TPP)が発効しました。

 西山 国内農業の状況は厳しくなると予想され、競争力を付けなければなりません。クボタは、農業機械にICTを融合させた“スマート農業”にいち早く取り組んでいます。KSAS(クボタスマートアグリシステム)を軸に、農業機械と農業技術の開発・普及によって農作業の効率化や省力化、軽労化を進めることで、農業の競争力を強化しています。また、食の安全や環境保全に関する全部で120を超える基準が定められたJGAPの決定版となる「ASIAGAP」に、大津町の当社関連トマト農場が認定を受けました。2020年東京五輪・パラリンピックで選手村などの食材はGAP認証農家の産品しか認められないように、今後は農産物の輸出にGAP認証は必須になります。今回の認証はそれに対応したもので、今年は米の認証取得に取り組みます。

代表取締役社長 西山 忠彦氏

 ―今年の抱負をお聞かせください。

 西山 昨年2月に菊陽町の玄米ペースト工場で製造を開始した、グルテンフリーの玄米ペーストパンや、DMCに出店させていただいた上通り玄氣堂も好評です。今年は本格的な製造工場改修増築に着手し、夏には本格稼働させる計画です。来年半ばには菊陽工場にFSSC22000(食品安全システム認証)を導入し、厳格な衛生管理の下、取引を拡大していくつもりです。そして、当社の基本理念「活人耕志」に従い、高い生産性と深い人間性を追求し、自立と連携の下、日本農業の活性化を図っていきたいと考えています。

グルテンフリー玄米パン&パスタ(左上下)、業界初トラクタSL60A「アグリロボ」(右)

会社概要

所在地 〒869-1234 菊池郡大津町引水789-1
【電話】096(293)1345
事業内容 農業機械および関連製品の販売・メンテナンス
設立 昭和41年8月16日
資本金 2億2,880万円
役員 代表取締役社長/西山忠彦
取締役/宮田英一、永田明秀、内田信二、橋本浩一郎、別所孝佳
監査役/中務康晴
従業員数 340人
営業所等 熊本・大分県に営業所43拠点と大型サービスセンター8カ所
グループ企業 ㈱熊本玄米研究所、㈱南九コーポレーション、熊本クボタ管機材㈱、㈱アグリ中九州
ホームページ http://www.nakakyushu-kubota.co.jp/

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