株式会社鶴屋百貨店

IT対応力強め、豊かな生活提案へ

 ―昨年はどのような一年でしたか。

 久我 年末に建物の耐震強化補強工事が終了し、耐震性が向上しました。地震被害への対応が一段落して事業は平常ベースに戻り、さまざまな見直しを行いました。また、今年行われるラグビーワールドカップ、女子ハンドボール世界選手権大会や中央区桜町の再開発ビルオープン、2年後のJR熊本駅ビル開業などに対応するため、新しい商品・サービスのあり方を考える年でした。社長に就任して8年目。積極投資で畑を耕した時期が過ぎ、全部門で生産性を上げ、無駄のない筋肉質な体制づくりに着手した年だったと位置付けています。

 ―うれしい出来事も多かったですね。

 久我 東京のコンサルタントが実施した抜き打ち検査で、外国人向けサービスカウンターが全国トップクラスの高評価を頂きました。国体の女子バスケットボール競技では、当社の選手が主力のチームが優勝し、勇気を与えてくれました。また、熊日広告賞では、熊本地震後に始めたオンラインストア「100%熊本百貨店」で扱う県産品の広告がグランプリを受賞。この受賞は「熊本の良いものを全国の方々に分かってほしい、伝えていきたい」という活動の核心部分が評価されたと捉えており、長期的なスパンで地道に取り組んでいきたいと考えています。

代表取締役社長 久我 彰登氏

 ―「働き方改革」も進んでいますね。

 久我 年間16日の定休日を設け、年休の計画取得も定着してきました。一斉休暇によって社員同士のコミュニケーションが向上するという効果も出ています。保育園は2つで定員100人。子育て中の女性が働きやすい環境も整えています。

 ―今年の計画と今後の展望をお聞かせください。

 久我 4月にグランメッセ熊本で開催される「東京ガールズコレクション」をプラチナスポンサーとしてサポートし、オリジナル商品開発も予定しています。5月にはレストラン「麦菜館」跡にフィットネスジム「ワールドウィング®熊本(仮称)」を開設。ここでは「初動負荷理論」に基づくトレーニングを体験できます。関節の可動域を広げてインナーマッスルを鍛えるエクササイズで、年配の方からプロのアスリートまで一人一人に合ったメニューが組めます。今後の課題はIT対応力の強化。情報通信インフラの飛躍的な進歩で私たちは今、ライフスタイルが大きく変化する戸口にいます。そこでIT大手企業に社員を派遣して技術・ノウハウを蓄積し、情報交換なども継続的に行いながら、鶴屋だからこそできる事業を確立し、豊かな生活を提案したいですね。

会社概要

所在地 〒860-8586 熊本市中央区手取本町6-1
【電話】096(356)2111
事業内容 百貨店業
設立 昭和26年2月(開店:昭和27年6月)
資本金 1億円
従業員数 750人(平成30年10月時点)
店舗・出張所 ウイング館、ニューズ、八代店、人吉店、水俣店、日赤店、大津店、熊本空港店、荒尾店、天草店、玉名出張所、桜十字病院売店
関連事業 鶴屋フーディワン、レストラン事業、㈱鶴屋友の会、甘夏ローヤル㈱、㈱熊本観光バス、ほか
ホームページ http://www.tsuruya-dept.co.jp/

熊本日日新聞社

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